中山記念の穴馬探し
関東の開催は、次週から中山に移ります。
皐月賞まで8週間のロングラン開催です。
中山記念は2月28日(日)に中山芝1800mで行われる伝統のG2重賞。
さっそく、中山記念のポイントをお伝えします。
【ポイント1】年明け初戦馬が強い
|
→近10年「前走」別の成績を診てください。
白=前年のレース
黄=当年のレース
前年のレースを使っていた馬のアベレージのほうが優勢です。
強いA級馬が出走しない「1・2月のレース」を使って、当レースにコマを進めてきたような馬では、力の元値的に通じづらく、
逆に1・2月の極寒期にしっかり休養してきた力上位馬がまずは順当に走るのが、中山記念の「基本」というコト。
ただ、このレースは2017年から新たにGI大阪杯のステップ戦となりました。
GI大阪杯への叩き台として八分以下のデキで割り切って出てくる馬もいますから、そんな馬の仕上がり状態をしっかり吟味する作業は肝要になっています。
⇒今年の出走馬で前年のG1を使っていたのは、バビットのみです。
【ポイント2】明け4歳馬が強い
|
→近10年の馬齢別の成績は下記のとおり。
明け4歳馬の複勝率が群を抜いています。ほぼ半分の馬が馬券に絡んでいる計算。
4歳 (5.3.5.15)複勝率46%
5歳 (4.3.1.20)複勝率29%
6歳 (1.3.2.22)複勝率21%
7歳超(0.1.2.29)複勝率10%
⇒今年の出走馬で明け4歳は、バビットとパンサラッサの2頭。
【ポイント3】逃げ馬で穴狙い
|
→近10年の当レースで逃げた馬は下記のように(0.2.3.5)。
5頭も馬券圏に残しています。かなり優秀なアベレージ。
淀みなく流れても小回りトラック+内回りコースの利をしっかり活かして、
後続に「追走脚」をダラダラ使わせる形を取れれば粘れます。
また近年は、この後に大目標を控えたA級馬の出走も多めですが、
それらが慎重に仕掛けると逃げた馬になおさら利が働いています。
しかも上記のように逃げ残った5頭の大半が人気薄。
妙味も逃げた馬が提供しているので、穴狙いの方は一考を。
⇒今年はバビットが逃げる公算大です。
【ポイント4】ステイゴールド系が快走
|
→近3年の当レースで馬券圏に好走した6頭中、4頭が父ステイゴールド系。
ウインブライトとラッキーライラックの2頭が2回ずつ好走した結果ではありますが(笑)
ステイゴールド系の近年の中山記念との相性の良さを示しています。
なお近3年の当レースで
ステイゴールド産駒は1・1・4・7・7着。
オルフェ-ヴル産駒は2・2・5着。
両方合わせて(2.2.0.4)複勝率50%となります。
⇒今年の出走馬では、ナカヤマフェスタ産駒のバビットのみ。
【ポイント5】リピーターが強い
|
→特殊な要素が多い中山芝1800mで行われる最高峰のレースらしく、
過去に当レースで好走した実績があるリピーターの好走が多いのも中山記念の特徴です。
・ウインプライト
・ラッキーライラック
・ロゴタイプ
・シルポート
・バランスオブゲーム
・ローエングリン
・アメリカンボス
・カンパニー
遡ればまだいますが、キリが無いのでこのあたりでやめておきます。
ともあれ、リピーターがよく走る中山記念です。
⇒今年はメンバーが総入れ替えされた印象で、リピーターになりえる馬はいません。
しかし、若い馬ほど、来年以降にリピーターになる可能性があります。
ポイント1から5歳以下を選びたいところです。
【ポイント6】距離延長組が軸に最適
|
→近10年の「前走からの距離延長/短縮」別の成績は下記のとおり。
前走から距離を短縮してきた馬が近10年で8勝をマークしており、勝率も優秀。
「1着馬」探しなら距離短縮組となります。
しかし、複勝率が最も高いのは前走から距離を延長してきた組です。
「3着以内に堅実に走ってくれそうな馬」を見繕うなら距離延長組ということになります。
⇒前走からの距離延長は、ケイデンスコールとショウナンライズの2頭。
その他12頭は距離短縮です。
以上6点を鑑みると、軸にはバビットが最適。
買い目の参考にしていただけると幸いです。