金鯱賞の穴馬探し
金鯱賞は3月14日(日)に中京2000mで行われる古馬のG2重賞。
4月4日の大阪杯への前哨戦となります。
2017年からG1大阪杯へのステップ戦としての「新しい役割」を担うようになりました。
さっそく当レースのポイントをお伝えします。
【ポイント1】直線一気の馬は割引
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→中京2000m戦のたびにお伝えしている話です。
中京芝2000m戦=道中のラップがあまり上がらないのに、馬群がタテ長になるケースが多め。
ただ道中はスローで流れ続けていますから、タテ長の馬群の中で前にいる馬も後ろにいる馬も、勝負どころでの余力量はじゅうぶんです。
ですからどの馬も直線で「同程度の速さの末脚」を使ってきます。
上がり脚の速さ鋭さに大差が出ません。
つまり、前後の位置取りがバラバラな状態から多くの馬が同程度の速さで伸びてくるというコト。
ですので、必然的に「道中で前にいた馬」が中京芝2000m戦では有利となります。
そんな馬が、直線でも「ソコソコの速さの上がり脚」さえ使えれば、後続差し馬を振り切ることができるのです。
実際に、2017年以降の当レース好走馬12頭のうち11頭が、4角6番手よりも前につけていた馬でした。
逆に、極端な後方位置から鋭い脚を使って差しても頭に届かないことが多め。
実際に2017年以降で「4角で7番手より後ろ」に待機したうえで、上がり5位以内の速い脚で差してきた馬は下記11頭がいましたが、(0.0.1.10)と全く連対圏に届いていません。
昨年も、2番人気のロードマイウェイがこのパターンにハマって10着に轟沈。
要は、そんなタイプの馬の評価を下げる作業が、当レース予想の出発点となるワケです。
【ポイント2】勝負気配に要注意
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→当レースには「この後のG1大阪杯が大目標」の馬が何頭か出走してきます。
しかし、そんな馬は当然、ココが目イチ仕上げではありません。
逆に、「大阪杯では勝負になりそうに無いのでココが一旦目標レース」という馬、あるいは「今回の結果次第で路線を決める予定の馬」は、ココにソコソコの仕上げで臨んできます。
今回が目一杯の仕上がりでない(この後の大阪杯が目標の)実力馬たちは状態的に今回走れるのか?
そのスキをついて大駆けを目論む伏兵はどの馬か?
その見極めこそが大切になる一戦です。
【ポイント3】父系は3大主流
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→近4年の好走馬12頭には血統の偏りが発生中。12頭の組成を診てください。
※1 父キンカメ系が5頭。
※2 ディープ産駒が4頭。
※3 トニービン内包が3頭。
当時期に移行後の当レースは、この3大主流筋が圧倒的にハバを利かせています。
総合力に長けたキンカメ、上がり脚の鋭いディープ、左回りで好脚を長く使うトニービンのそれぞれの良さが活かせている一戦、ということでしょうか。
【ポイント4】距離短縮組が優勢
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→過去4年の出走全馬の前走からの「距離延長/短縮」別の成績を診てください。
距離短縮組と同距離組が複勝率では互角ですが、勝ち切っているのは距離短縮組。
ここまで4連勝中です。
距離延長(0.1.0.15)複勝率 6%
距離短縮(4.2.1.15)複勝率32%
同距離 (0.1.3.8) 複勝率33%
【ポイント5】先行したうえでのヒモ荒れ決着に注意
→過去4年とも1・2番人気馬が勝ちましたが2着馬が7・8・5・8番人気。
典型的「ヒモ荒れ」決着となりました。
ちなみに7・8番人気でヒモ荒れを演出した3頭はいずれも前々で進めてソコソコの上がり脚でまとめて連圏に踏ん張った形でした。
つまり、好位から慎重に進める上位人気馬の「前」でレースを進めれば、大きめの穴をあける可能性もあるという事になります。
有力馬の仕掛けが遅めになれば、なおさら好走する可能性は高まります。
以上4点を鑑みたうえで、買い目の参考にしていただけると幸いです。