クラス分けとは何?ウマ娘ファンに贈る競馬基礎知識。
ウマ娘ファン、そして競馬初心者の方に贈る…
「今さら聞けない、リアル競馬の超・基礎知識!」。
今日は、その第1回。リアル競馬の「クラス分け」についてです!
皆さんは、競馬の実況アナウンサーがレース発走直前に「東京競馬場第8レース、
2勝クラス、芝1800m、13頭だて」と実況しているシーン、耳にした事がありますよね?
(ウマ娘しかしたことない方であれば、『チーム競技場』のclassがそれに該当します)
2勝クラス…?
クラスって何?
疑問に思う方も多いでしょう。
今回は、この「クラス」について説明します!
競馬は、基本的に「実力の近い馬」同士でレースをするのが、大前提の競技です。もし、実力差の大きな馬同士でレースをすれば…。
はっきりいって、「レース」になりません。
「興行」になりません。
1着と2着、2着と3着、3着と4着、それぞれの差がすごく大きく開き、早々と「結果」が分かってしまうようなレースなど誰も見たくないですし、馬券を購入するための「予想作業」も、馬券をファンに買ってもらうための「魅力的なオッズ」も成り立ちません。
つまり、競馬という競技=実力の近い馬同士でレースをすることが「大前提」として成立している公営競技、なのです。
「クラス分け」は、その大前提を容易に、しかもファンに分りやすく提供するための仕組み。実力が近い馬同士を同じ「クラス」に所属させ、そのクラスの所属馬同士でレースをする。
それによって実力接近の混戦レース、エキサイティングなレース、馬券を興味深く買ってもらうための状況を提供し、競馬という競技・興行を成立させる。
そのための「礎」がクラス分け、なのです。
中央競馬の「クラス」は全部で6つ。
- 新馬
- 未勝利
- 1勝クラス
- 2勝クラス
- 3勝クラス
- オープン
全ての競争馬は「新馬戦」でデビューします。
(一部例外あり)
そのレース名どおり、「今回がデビュー戦」の馬だけが出走できます。もちろん、新馬戦に出走できるのは生涯一度だけ。
晴れのデビュー戦、人間に例えれば小学1年生が初めての運動会で走るようなもの。
レースが行われれる事がまだ理解できていない馬、落ち着かない馬、よく泣く馬、初めてのレースなのに堂々としている馬…
新馬戦は他のレースとは違った感動がありますよ。
レースを1つ勝った馬が出走できるのが「1勝クラス」のレース。(2勝クラス、3勝クラスも同じ)
レースを1つも勝っていない馬が出走するのが「未勝利戦」のレース。そして、3勝クラスも勝った馬は、最上位クラスの「オープン」のレースに出走することになります。
オープンの中には「重賞」と呼ばれる格の高いレースがあり、G1・G2・G3に分かれます。その中でも特に格が高いレースがG1レースです。
細かく言えば、このクラス分けは「勝ち星の数」ではなく「勝ったレース(+重賞2着)で獲得した賞金の額」を基準に各馬の所属クラスが決まります。
また、たとえば3勝クラスの馬でも1つ格上の「オープン」のレースに出られるなど
例外ルールは幾つかありますが、基本的には、こんなところです。
このクラス分け制度、何か他のスポーツの制度と似ている気がしませんか?
それは「大相撲」。
大相撲も、序の口から幕内まで6つの「クラス」があり、それぞれのクラスの
力士同士が対戦します。
成績が良ければ、上のクラスに上がります。
そして最上級クラスの「幕内」の中でも、さらに強い横綱や大関が存在します。競馬と、よく似た仕組みなんですよね。
ですから、「競馬のクラス分けって何?」
もし、そう聞かれたら、「大相撲のクラス分けとほぼ同じようなものさ」と、ぜひしたリ顔で説明してみてください〈笑