クイーンSの穴馬探し
「クイーンS」の穴馬探しをお届けします。
クイーンSは8月1日(日)に函館芝1800mで行われる牝馬限定の重賞です。今週末も、平地重賞はこの1クラのみです。例年は、札幌で行われている当レース。今年は舞台が函館に替わります。
さっそく、クイーンSのポイントをお伝えします。
【ポイント1】例年は「差し馬」が穴をつれてくるレースだが… |
→レース映像を見ると分かりますが、このクイーンSでは毎年のように差し馬が鋭い脚で中位後方から飛んできて馬券圏に届いています。
しかも、それが「人気薄」のことが多い。
近10年の当レースで5番人気以下で3着以内に好走した「穴馬」12頭の脚質を診てください。
11年 2着 コスモネモ 10番人気 マクリ
12年 2着 ラブフ-ル 10番人気 追込
13年 2着 スピードリ 8番人気 追込 ◆函館開催
14年 2着 アロマティ 6番人気 追込
15年 1着 メイショウ 7番人気 追込
16年 1着 マコトブリ 9番人気 先行
16年 3着 ダンツキャ 11番人気 差し
17年 2着 トーセンビ 6番人気 差し
17年 3着 クイーンズ 8番人気 差し
19年 2着 スカーレッ 5番人気 差し
19年 3着 カリビアン 9番人気 差し
20年 1着 レッドアネ 11番人気 差し
このように、なんと12頭中11頭が「差し・マクリ・追込」。
かなり極端です。
クイーンSで配当妙味を連れてきている馬の大半は、真ん中~後ろに構えていた馬なのです。
クイーンSの特徴は毎年なぜか流れがあまりユルまない事。
結構テンから流れます。
しかも、そんな中でも「強い先行馬」が小回りコースを意識して早めに動きますから「ソコソコきつい流れの中、強い先行馬が弱い先行馬を強引に早めに掃除する」事になります。、
つまり「強くない先行タイプの伏兵馬」が残りづらい。
そこに漁夫の利狙いで道中ジッとしていた無欲の差し追込穴馬が後ろから飛んできて2・3着をさらっていく…。
そんなパターンが多く発生しているのです。
クイーンSで穴を狙うならば差し馬。
函館で施行された2013年も最後方待機のスピードリッパーが2着に飛んできましたし、そもそも今の函館の芝も差しが効く状況。
ですので、函館施行の今年も「差し馬」に期待しています。
【ポイント2】G1級の格上馬がやっぱり強いレース |
→近10年の当レース出走馬の、前走のレース格別の成績を診てください。
G1 複勝率38% 5.4.5.23
G3 複勝率20% 3.3.3.35
オープン 複勝率20% 0.1.1.8
準オープン 複勝率19% 1.2.1.17
2勝クラス 複勝率 0% 0.0.0.10
このように、前走でG1を経由してきた馬がもっとも好成績です。
G1級の馬でも斤量をさほど背負わないユルめの別定設定かつ頭数もいつも程々に
落ち着きますから、前走でG1を使ってきたような格上級の馬の「格」が素直に効きやすいレースという事なのでしょう。
【ポイント3】3歳馬に注目 |
→近10年の馬齢別の成績を診てください。3歳馬がやや優勢。5歳になるとほとんど
勝ち切れなくなり、6歳になると馬券圏に届かなくなります。
3歳 複勝率33% 3.0.1.8
4歳 複勝率29% 4.5.3.29
5歳 複勝率26% 1.5.6.35
6歳上 複勝率 8% 2.0.0.23
【ポイント4】今夏の函館芝1800mで注目したい「調教」の傾向 |
→今夏の函館芝1800mの最終調教「コース別」の成績を診てください。
函館芝 複勝率32% 4.5.3.26
函館ウ 複勝率21% 10.9.8.101
函館ダ 複勝率46% 2.1.2.6
札幌ダ 複勝率19% 1.2.2.22
函館芝で追った馬と、函館ダートで追った馬が好成績です。不振なのは札幌ダートで追ったうえで函館に輸送してきた馬。
札幌ダート=「堅い」「走った後の反動が出やすい」と言われるコースですが、しかもこの場合は調教後に函館へ輸送したうえでレースに使いますからさらに高リスクということ。人気馬も何頭か飛んでおり要注意です。
【ポイント5】今夏の函館芝1800mで注目したい「調教」の傾向 |
→今夏の函館芝1800mの最終調教「種牡馬別」の成績を診てください。
ブラックタイド 複勝率50% 1.1.1.3
キズナ 複勝率50% 1.3.0.4
ルーラ-シップ 複勝率42% 1.1.1.4
ディープ 複勝率33% 2.2.1.10
ロードカナロア 複勝率28% 1.1.0.5
エピファネイア 複勝率27% 0.1.2.8
ハ-ビンジャー 複勝率19% 1.1.2.17
ハ-ツクライ 複勝率19% 1.1.2.17
ドゥラメンテ 複勝率12% 0.0.1.7
出走数6以上の種牡馬を全て記しましたが、ディープの仔を含めた「ディープ軍団」が複勝率1・2・4位を独占。いっぽう重い芝得意のハ-ビンジャーやハ-ツクライ、ドゥラメンテが不振。
上記の血統の字面からは、今の函館の芝=決して重い状態ではなく、むしろ軽快な血のほうが生きる印象なのです。