セントウルSの穴馬探し
「セントウルS」の穴馬探しをお届けします。
西日本の開催は次週から「中京」で行われます。
セントウルSは、9月12日(日)に今年は中京の芝1200mで行われるスプリント重賞。
秋競馬の開幕週ですがサマースプリントシリーズの「最終戦」でもあります。
さっそく、当レースのポイントを記します。
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【ポイント1】「サマーシリーズ」の転戦馬か?
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→セントウルSはスプリンターズSの前哨戦ですが、一方でサマースプリントシリーズの最終戦でもあります。
サマーシリーズを最大目標とする、夏競馬を転戦してきた「夏馬」。
スプリンターズSを最大目標とする、休明けの「実力上位馬」。
セントウルSには、その両方が出てきます。
果たしてどちらが強いのか?
どちらを馬券で狙うべきか?
セントウルSにおける永遠のテーマですが…
そこで、下記を診てください。
06年1着馬(1) ●
07年1着馬(11) ●
07年2着馬(7) ●
07年3着馬(1) ○
08年1着馬(3) ●
08年2着馬(11) ●
08年3着馬(9) ○
09年1着馬(5) ●
09年2着馬(1) ○
09年3着馬(11) ●
10年1着馬(4) ●
10年3着馬(5) ●
11年1着馬(2) ●
11年3着馬(1) ○
12年1着馬(6) ●
12年2着馬(1) ○
12年3着馬(12) ▼
13年1着馬(2) ●
13年2着馬(1) ○
13年3着馬(3) ○
14年1着馬(4) ●
14年2着馬(1) ○
14年3着馬(2) ●
15年1着馬(10) ○
15年2着馬(1) ●
15年3着馬(5) ●
16年1着馬(1) ○
16年2着馬(2) ●
16年3着馬(9) ●
17年1着馬(1) ●
17年2着馬(6) ●
17年3着馬(4) ○
18年1着馬(1) ○
18年2着馬(2) ●
18年3着馬(7) ●
19年1着馬(1) ●
19年2着馬(7) ●
19年3着馬(3) ○
20年1着馬(1) ○
20年2着馬(12) ▼
20年3着馬(2) ○
コレは、サマーシリーズが始まった2006年以降のセントウルSで、馬券圏に
好走した41頭の履歴です。(海外馬・地方馬は除く)
●印=前走で「夏競馬の短距離重賞」を使われていた馬。
▼印=前走で「夏競馬の短距離重賞以外のレース」を使われていた馬。
○印=今回が中10週超の休明けだった馬。
41頭の内訳は…
●印=24頭、
▼印=2頭、
○印=15頭。
つまりセントウルS=「夏の短距離重賞」を転戦してきた馬(●印)が休明けの実力馬(○印)を上回ることが多いレース、なのです。
●印+▼印で26頭ゆえ夏を使い込んできた馬が優勢と言えます。
●印+▼印の好走馬=人気薄が多いのも特徴。
ここ5年で診ても、「6番人気以下」で馬券圏に好走した5頭は全て●印か▼印でした。
「夏競馬回りで格下の馬だから」とバカにされ人気を落とす→しかし目下の好調度を活かして好走することがけっこう多いワケです。
近年は9月といっても猛暑の続きのような天候になる事が多い事も、当レースが「夏競馬の延長」のような傾向が出ている原因なのかもしれません。
ともあれセントウルS=サマーシリーズの最終戦としての性格が濃いレースと言えます。
【ポイント2】ただし昨年のレースに限ると… |
→昨年も今年と同じく中京での開催でしたが1~3着を、すべて「前走マイル出走」の馬が独占しました。
これを、中京ゆえの要注目傾向と診るか?
それとも「偶然」と診るか?今年のカギの一つとなりそうです。
【ポイント3】普段は関西馬優勢のレースだが… |
→基本的にセントウルSは地元の関西馬が強いレース。
近10年の東西別成績は下記のとおりです。
関西馬 複勝率21% 9.8.9.96
関東馬 複勝率13% 1.1.1.20
昨年は中京開催。関東馬にとって輸送がラクな競馬場です。
例年と違う東西傾向が現れるかも…とも思っていましたが結果は例年と同じ。関東馬の出番はありませんでした。
【ポイント4】前走オープン特別組がほぼ全滅している |
→近10年の出走馬の前走別成績を診てください。
★アイビスSD 複勝率33% 1.2.0.6
高松宮記念 複勝率33% 1.1.0.4
★CBC賞 複勝率22% 0.1.1.7
★北九州記念 複勝率18% 4.2.4.46
★函館SS 複勝率40% 0.1.1.3
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オープン特別 複勝率 4% 0.0.1.26
準オープン 複勝率 0% 0.0.0.4
★=サマースプリントシリーズ
このように、前走でサマーシリーズを使ってきた馬が堅調なのに対して「オープン特別」を使ってきた馬が大不振。
オープン特別組の不振=別掲「京成杯AH」と共通の傾向ですが、京成杯AHでも触れたように、夏ローカルのオープンを使ってきたような馬=現状頭打ちの馬が多くオモテ開催に変わったココでは厳しい結果が出ることが多い、というワケです。
【ポイント5】最近は「外枠不利」に変貌した中京芝1200m |
→新装当時は外枠からの差しが良く効いた中京の芝1200mコースですが近年は「内志向」が強め。
16年~21年トータルの中京芝1200m戦での枠別成績を診てください。
きれいに「内枠>外枠」。7・8枠の低調が際立っています。
1・2枠 複勝率25% 38.33.28.301
3・4枠 複勝率22% 29.33.29.323
5・6枠 複勝率19% 26.27.33.356
7・8枠 複勝率13% 24.25.27.528
4年半のトータルでこの複勝率差ですから注目に値しますが、この枠現象とともに
明らかに増えたのが単純なハナシですが内枠からの「前残り」。
中京芝1200m戦を予想する際には、まずその点を頭に入れて予想作業を始めるべき
でしょう。