オールカマーの穴馬探し
「オールカマ-」の穴馬探しをお届けします。
オールカマ-は9月26日(日)に中山芝2200mで行われる伝統の中距離G2です。
天皇賞・秋へのステップレース。
さっそく、当レースのポイントを記します。
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【ポイント1】トニービン持ちの馬がよく好走するレース |
→論より証拠。
とにかく下記を診てください。
10年 3着 トウショウシロッ
11年 1着 アーネストリー
12年 2着 ダイワファルコン
13年 1着 ヴェルデグリーン
13年 2着 メイショウナルト
15年 2着 ヌ-ヴォレコルト
16年 2着 サトノノブレス
18年 3着 ダンビュライト
19年 2着 ミッキースワロー
19年 3着 グレイル
これは2010年以降のオールカマ-で馬券圏に好走した30頭中、組成内にトニービンの血を持つ馬です。
(新潟施行の2014年は除く)
このように、全30頭のうち10頭…
好走馬の3分の1が「トニービン持ち」。
かなりの高確率と言っていいでしょう。
昨年は1番人気にまつりあげられたミッキースワロー、骨折休み明けのサンアップルトン、2年の休み明けのオウケンムーンという微妙な面々が「該当馬」でしたので好走ナシも仕方ナシとあえて割り切りますが、そんな昨年を除くと上記のように、ほぼ1年に1頭は該当馬が快走しています。
当レースはペースがあまりユルまず、しかも終盤で早めに各馬が加速するためけっこうシビアな展開になりがち。
そして、いつも申していますようにそんなタフな質のレースにめっぽう強いのが、
スタミナとパワーを十二分に備えているトニービンの血です。
ゆえにオールカマ-でトニービンを備える馬が走っているのでしょう。
まずは、各出走馬の血統組成をチェックしておきたいところです。
【ポイント2】「夏フル稼動馬」が近年は苦戦傾向 |
→近年のオールカマ-では、夏にフル稼動していた馬があまり好走していません。
2010年以降(新潟施行の14年除く)の近10年で、夏フル稼動馬=6~9月に3走以上走った馬は19頭が出走していましたが馬券に絡んだのは2頭だけ。
サマーシリーズ最終戦と位置づけられている京成杯SCやセントウルSと違って、オールカマ-は「夏競馬の続き」的な位置づけではありません。
しかもオールカマーじたいのメンバーレベルも最近はかなり上がっています。秋を見据えた強い馬が始動戦にココを選択するケースも増きました。
ゆえに、特に近年は「夏競馬フル稼動馬」がその勢いを持ち込んでオールカマーに続戦してもレベル的に通じづらくなっているワケです。
【ポイント3】当レース2戦2勝の高野厩舎 |
→関西の厩舎ながら当レースに狙いを定めて2戦2勝です。2015年のショウナンパンドラと昨年のセンテュリオ。
2頭ともディープ産駒の牝馬ですが、今年出走のレイパパレも、まさに全く同じプロフィール。無視できない存在です。
【ポイント4】「格」が効くレース |
→近10年(2014年除く)の前走のレース格別の成績を診てください。
重賞 複勝率28% 10.10.8.72
重賞以外 複勝率 8% 0.0.2.24
このように前走で「重賞以外」のレースを使ってきた馬がサッパリ。
ここまで極端な差がつく重賞もさすがに珍しい。
近年はメンバーレベルが上がってきていますから、前走で「重賞以外」を使ってきた格下馬ではなかなか厳しいということなのでしょう。
【ポイント5】前走同距離馬がやたら強い |
→近10年(2014年除く)の前走からの距離短縮・延長別の成績を診てください。
前走から距離延長 複勝率18% 4.5.4.61
前走から距離短縮 複勝率19% 2.1.3.26
前走と同距離 複勝率58% 4.4.3.8
このように前走で今回と同距離=2200mのレースを使っていた馬が断然優勢。
上記【ポイント4】とあわせて考えると、「前走で2200mの重賞を使った馬」が断然優勢ということになるワケです。
ですので宝塚記念を前走で使っていた馬の成績が当然優秀です。近10年で4.3.2.4)、なんと複勝率69%!
【ポイント6】人気薄が全然来ない |
→穴馬探しの看板を掲げる当欄がこんなことを言っては申し訳なく思いますが、
とにかくオールカマーは穴が来ない重賞です。
近10年(2014年除く)の当レースにおける人気別の成績を診てください。7番人気以下は壊滅状態。ここまで来ないのは流石に「特異」な傾向です。
1番人気 複勝率70% 3.3.1.3
2・3番人気 複勝率55% 2.5.4.9
4~6番人気 複勝率33% 4.2.4.20
7番人気以下 複勝率 3% 1.0.1.64