秋華賞の穴馬探し
「秋華賞」の穴馬探しをお届けします。
秋華賞は10月17日(日)に今年は阪神で行われる3歳牝馬のG1です。
さっそく、当レースのポイントを記します。
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【ポイント1】とにかく「前走結果」が大切なレース |
→まずは施行場に関連性の薄い近10年の各種データからご紹介。
近10年の秋華賞で前走5着以下だった馬は(0.2.2.67)と散々。
複勝率たったの6%です。
逆に前走4着以上の馬は(10.8.8.79)です。
複勝率25%。
とにかく目下の調子が大切?と思わされるデータですが…
「前走5着以下」で秋華賞に出てくる馬=以下のどちらかに該当する馬が大半です。
〈パターンA〉
3歳春までに好走を繰り返して賞金加算。前走の「秋華賞のトライアル戦」などで着順を落とすも賞金は持っているため秋華賞に使ってくる馬
→昨年3番人気9着のウインマイティーは当パターンで凡走
◆3歳春までに好走を繰り返して賞金加算。
前走のオークスで5着以下で敗れた後に休養、今回ぶっつけで秋華賞に使ってくる馬
→昨年6番人気14着のミヤマザクラは当パターンで凡走
この2パターンのどちらかに該当する「前走5着以下」の馬が秋華賞では全くダメ、ということなのです。
前者=3歳春に成長のピークを迎える早熟型が多いこと、後者=目下の仕上がり不十分で目標のレースを先に置いているケースも多いことなどで、これほど成績が悪いのかもしれません。
昨年はヒモ荒れでしたが「前走4着以内」馬のワンツースリーという単純な決着でもありました。今年も、まずは当項目で出走馬をシンプルに「ふるい」にかけます。
【ポイント2】「紫苑S出走の関西馬」がここ数年、急台頭中 |
→近10年の当レースの
前走別成績を診てください。
ローズS 複勝率21% 3.5.7.56
クイーンS 複勝率20% 1.0.0.4
紫苑S(重賞)複勝率20% 2.3.0.20 ★2016年以降
紫苑S(OP)複勝率 4% 1.0.0.24 ★2015年まで
オークス 複勝率20% 3.0.0.12
2勝クラス 複勝率16% 0.2.1.16
2015年までは上記のように、紫苑S組がほとんど壊滅状態でした。
しかし。
2016年にいきなり、紫苑S組のヴィブロス・パールコードの2頭がワンツー。2017年も紫苑S組のディアドラが優勝。一昨年も昨年も紫苑S組が2着快走…。
近年は紫苑S組の台頭が明らかに増えています。
その要因はもちろん、2016年から紫苑Sが重賞に格上げされたから。
紫苑Sのメンバーが重賞格上げで一気に厚くなりレースレベルもアップ。それとともに「紫苑S(重賞)組」が秋華賞で走りだしました。
もう秋華賞で紫苑S組は軽視不可。昨年も2・4・5着に人気薄の紫苑S組みが飛び込んできています。
ちなみに、重賞に格上げ後に好走した5頭のうち4頭は「関西馬」。
関西馬なのに、あえてタフな中山へ遠征して紫苑Sを走り、さらに秋華賞を走る関西馬=秋に賭ける勝負度もタフなレースへの適性も極めて高く要マーク、という事かもしれません。
【ポイント3】関東馬は苦戦 |
→近10年の所属別成績は下記のとおり。関東馬が苦戦しています。
関東馬 複勝率 7% 1.3.1.66
関西馬 複勝率24% 9.7.9.81
出走頭数は関東71頭、関西106頭ですから大差ありませんがそれで、この成績差。
明らかに西高東低のレースと言えましょう。
【ポイント4】今年も純・マイラーではきつい? |
→今年は阪神に舞台が替わりますが、コースの特性から当データは今年も有効と診ますのであえて今年も掲載します。
タフな性質の当レース。ゆえに『秋華賞までに1800m以上のレースで勝ったことが一度も無い、いわゆる純マイラー』では苦しい。
実際に、近10年の秋華賞でそのようなマイラー然とした馬は下記のようにまったく
勝っておらず、複勝率もきわめて低調です。
1800m以上のレースで勝ったことが…
一度はある 複勝率22% 10.8.9.94
一度も無い 複勝率 7% 0.2.1.40
【ポイント5】当舞台注目の調教は? |
→今年の舞台=阪神芝2000mに関するデータをお伝えします。
2020年以降の阪神芝2000mにおける「牝馬」にかぎった、出走全馬の調教場所別・成績を診てください
栗東芝 複率75% 複回収率102% 3.0.0.1
栗東CW 複率28% 複回収率120% 9.10.4.59
栗東坂路 複率22% 複回収率 47% 11.13.13.133
栗東ポリ 複率15% 複回収率 25% 0.1.1.11
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美浦 複率 0% 複回収率 21% 0.0.1.15
注目は栗東CW組。複勝率が優秀ですが、複勝回収率も120%。上記ではトップです。好走馬23頭のうち9頭が4番人気以下。つまり栗東CW組は穴もけっこう空けて
いるコトになります。
しかも先週の開幕週で栗東CW組は1戦1勝。土曜5Rでアートハウスが勝っています。
阪神芝2000mという牝馬にとってはタフな舞台ゆえ、総合力が鍛練される栗東CWで追ってきたような馬のほうが走れている、という事かもしれません。
【ポイント6】今年はフルゲート頭数が変わる |
→例年の当レースはフルゲート18頭ですが、阪神芝2000mに替わる今年は、フルゲートが16頭となります。
たった2頭の違いでしょ、と言うなかれ。
この2頭の違いの影響で今年は、たとえば目下2連勝中で注目のテーオーラフィット・ジェラルディーナ・サトノアイといった準オープン在籍組=収得賞金1500万組が問答無用で除外対象となっているのです。
昨年も、2勝クラスを勝ったばかりだった収得賞金1500万組のソフトフルートが
3着に快走するなどこの組の「勢い」は決して無視できない存在なのですが…。
今年はフルゲート頭数の影響で、勢いのある馬の出走が叶わない可能性もある秋華賞、と認識しておく必要はあります。