オークスの穴馬探し
「オークス」の穴馬探しをお届けします。
オークスは5月23日(日)に東京2400mで行われる、牝馬クラシック第2弾です。さっそく、当レースのポイントをお伝えします。
【ポイント1】雨なら荒れる? |
→今年は全国各地で異例の速さで梅雨入り。
東京も水曜~土曜まで雨予報となりました。
アッという間に乾く魔法の芝の東京とはいえさすがに予報どうり雨が降るとオークスの道悪が避けられなくなります。
ちなみに最近「道悪」で行われたオークスは
1997年(重)、
2000年(やや重)、
2004年(やや重)、
2008年(やや重)、
2010年(やや重)。
さすがに、この時期に梅雨入りしてる事は滅多に無いですから良馬場施行が大半です。
ちなみにその道悪5年に限った「1番人気馬」の着順は11・1・4・7・1。
近10年の1番人気馬の堅調な成績(5.2.1.2)と比べると明らかに崩れている感じです。道悪になれば道悪適性を武器に「伏兵」台頭の余地が大きくなる、という事かもしれません。
【ポイント2】今年は「桜花賞2着馬」が不在のレース |
→桜花賞2着馬のサトノレイナスがオークスに出走せずダービーに挑戦するコトになりました。
よって、今年のオークスは昨年に引き続いて「桜花賞2着馬」不在で行われます。
近10年のオークスで「桜花賞2着馬」は(1.1.3.3)複勝率63%。
意外に勝てないものの馬券から外すコトはできない存在で、堅実。それがオークスにおける「桜花賞2着馬」です。
今年はそれが不在の年。
最近で言えば1999年、2007年、2014年、そして昨年が不在でした。
その4度のオークスで馬券圏に好走した12頭を診てください。
99年
1着 ウメノファ 7番人気 ▼桜6着
2着 トゥザヴィ 1番人気 桜3着
3着 プリモディ 3番人気 桜1着
07年
1着 ローブデコ 5番人気 桜4着
2着 ベッラレイ 1番人気 フローラ1着
3着 ラブカーナ 8番人気 ▼スイートピー2着
14年
1着 ヌーヴォレ 2番人気 桜3着
2着 ハープスタ 1番人気 桜1着
3着 バウンスシ 3番人気 皐月11着
20年
1着 デアリング 1番人気 桜1着
2着 ウインマリ 7番人気 ▼フローラ1着
3着 ウインマイ 13番人気 ▼忘れな草1着
4年全て1番人気が連対。
ただその一方で、伏兵が「連」に食い込んだ年も多く、上記4回中3回で5~7番人気馬が連対しています。
また「桜花賞2着馬」が抜けても、結局勝っているのは桜花賞経由馬。
上記の4年全てで桜花賞経由馬が勝っています。ただ4頭の桜花賞での着順は6・4・3・1。
「桜花賞2着馬が抜けた」ことが、桜花賞1着馬に利になるというよりも、桜花賞で3着以下だった馬のほうに、利になっている印象なのです。
さらに言えば桜花賞2着馬が抜ける分、トライアル勝ち馬がオークスで「2着」まで食い込んでくるケースは起きているとも言えます。
これらを、今年のメンバーに当てはめると…そんな想定をするのも一興かもしれません。
【ポイント3】ハーツクライ産駒が意外に不振 |
→近10年(1.0.1.16)。東京に強いと言われるトニービンを内包し、かつ距離が延びてこそ本領発揮とよく言われるハーツクライ産駒ですがオークスでは不振です。
桜花賞で好走したマイラータイプの馬がオークス前に「距離が不安」と囁かれたにもかかわらず、結局平気で2400mをこなすケースが毎年のように起こるのがオークス。
オークスはゆったりしたペースで進むコトが多く距離ぶんのスタミナが不要になりマイラーでも平気で走れてしまいます。ゆえにハーツクライ産駒が備える「らしい」素養はさほど求められない、となるワケです。
【ポイント4】母父ヴァイスリージェント! |
→オークスでは「母父がヴァイスリージェント」の馬が多く好走しています。
近10年でも6頭が好走。
11年3着 ホエールキャプチャ
12年3着 アイスフォーリス
15年2着 ルージュバック
17年3着 アドマイヤミヤビ
18年2着 リリーノーブル
19年3着 クロノジェネシス
出走数が少ないですから近10年で6頭の好走はかなりのアベレージと言えます。
ヴァイスリージェント系は本来は東京の芝1600m~1800mに強い筋ですがオークスは実質的に2400m分のスタミナが要らないレースですので、東京のそれくらいの距離に適性が高いこの血がむしろ活きるのかもしれません。
【ポイント5】15番枠から外では勝てない? |
→近10年で15~18番枠は(0.2.2.36)と未勝利。
複勝率もわずかに10%。外枠不利が顕著です。
【ポイント6】スイートピーS経由馬は基本的にツラい |
→近10年(0.1.0.16)。オークスへ中2週でのタフな日程となるため特に牝馬にはツラくなる面が大きい。今年もスイートピーS経由馬は会員様に推奨しません。
【ポイント7】逃げた馬が不振 |
→近10年(0.1.0.9)。
唯一2着に残した馬は2011年ピュアブリーゼ。つまり、ここ9年間は逃げた馬が馬券圏内に残れていません。
【ポイント8】キャリアが多すぎる馬はツラい
|
→近10年のオークスでの出走レース数別の成績を診てください。
3走以下 複勝率20% 2.0.1.12
4走 複勝率24% 3.4.2.29
5走 複勝率31% 3.5.3.25
6走 複勝率 9% 1.0.2.31
7走 複勝率13% 0.1.2.21
8走超 複勝率 3% 1.0.0.30
このように、6走を超えるとアベレージが一気に急落します。
明らかに「キャリアが多い馬ほど苦戦」の傾向。
キャリアが多い馬=すでに「上積み」も乏しいですから各馬が伸び盛り状態で出てくるこのレースではさすがに厳しくなるのでしょう。