皐月賞の穴馬探し

「皐月賞」の穴馬探しをお届けします。

皐月賞は4月18日(日)に山2000mで行われる3歳牡馬のクラシック第一弾です。

さっそく、当レースのポイントをお伝えします。

 

【ポイント1】ボーデンが回避

先日のスプリングSで3着(1番人気)に入り皐月賞の優先出走権を獲得していたボーデンがフレグモーネを発症。回避する事になりました。

 

当予想を以前から丹念にお読み頂いている方はお気づきだったかもしれませんが、じつは当欄はこのボーデンを皐月賞の会員さま向け・推奨馬とする予定でした。

 

出走しなくなった馬のコトを詳しく書いても仕方ありませんのでこれ以上は省略しますが、こうなるとボーデンより実力的・適性的に「上」、あるいは「互角級」と考えられる馬を推奨馬としたい。

 

ボーデンを「いいモノサシ」ともしたいと考えている、今回の皐月賞です。

 

【ポイント2】「スローの弥生賞」は、皐月賞にあまり直結しない

→弥生賞は、皐月賞と全く同舞台で行われる+いいメンバーも揃う、まさに最根幹トライアル。

 

ゆえに、弥生賞上位組は皐月賞で人気を集めますが弥生賞=前半からユルく流れるケースが多め。

 

逆に、皐月賞は前半から流れるケースが多め。

 

この流れの違いが原因か「前半がスローで流れた弥生賞」で好走した馬=皐月賞で好走できない事がけっこう多いのです。

 

実際に、前半1000mを61秒5以上も要した、いわゆる「前半が緩めに流れた弥生賞」は近10年で下記の6度ありましたが、その6度の弥生賞で馬券圏に好走した18頭の、直後の皐月賞の成績を診てください。

これが散々なのです。

11年弥生賞 前半61.7 (良)
1着馬→ 皐月賞で2着
2着馬→ 皐月賞で9着
3着馬→ 皐月賞で4着

12年弥生賞 前半63.1 (やや重)
1着馬→ 皐月賞で4着
2着馬→ 皐月賞で7着
3着馬→ 皐月賞で11着

13年弥生賞 前半61.6 (良)
1着馬→ 皐月賞で4着
2着馬→ 皐月賞で16着
3着馬→ 皐月賞で3着

17年弥生賞 前半63.2 (良)
1着馬→ 皐月賞で9着
2着馬→ 皐月賞で16着
3着馬→ 皐月賞で3着

18年弥生賞 前半61.5 (良)
1着馬→ 皐月賞回避
2着馬→ 皐月賞で7着
3着馬→ 皐月賞で9着

19年弥生賞 前半61.8 (重)
1着馬→ 皐月賞で15着
2着馬→ 皐月賞で12着
3着馬→ 皐月賞で11着

このように18頭の成績は(0.1.2.14)と不振。

 

逆に、前半からソコソコの速さで流れた2010年や2016年の弥生賞で勝ったヴィクトワ-ルピサやマカヒキらは、皐月賞もしっかり連対しています。

 

そして…

今年の弥生賞は前半が62.6秒。上記に含まれてしまう年なのです。

後半は59.4秒。完全なスローからの上がり競馬。皐月賞への「直結性」がいかにも薄そうな一戦に映りました。

 

よって、今年の弥生賞上位組は果たしてどうかな…と、まずは思うところなのです。

 

【ポイント3】キングマンボの「穴」一発に要注目

→近5年の好走馬15頭のうち4頭(下記)が「父or母父がキングマンボ系」の馬ですが、このように人気薄の穴馬が奮走しています。

17年3着 ダンビ 父キングマンボ系  12番人気
18年2着 サンリ 父キングマンボ系  9番人気
19年1着 サート 父キングマンボ系  1番人気
20年3着 ガロア 母父キングマンボ系 8番人気

 

タフなコース設定、かつガチンコのG1戦。

しかも流れが速め&速い時計が出るコトも多い当レースですからキングマンボのタフな総合力および高速時計への対応力が活きやすい、ということなのでしょう。

穴狙いの方はご注目。

 

【ポイント4】「逃げた馬」が大苦戦

→タフな流れになりやすい当レースらしく逃げた馬が近10年で(0.0.1.12)とほぼ走れていません。

10年 バーディバーディ  12着
12年 メイショウカドマツ 8着
13年 コパノリチャード  13着
14年 ウインフルブルーム 3着
15年 クラリティスカイ  5着
16年 リスペクトアース  17着
17年 アダムバローズ   17着
18年 アイトーン     8着
19年 ランスオブプラ-ナ 18着
20年 キメラヴェリテ   17着

 

大敗する馬が多い事も、いかにも「逃げた馬に厳しくなるようなタフなラップ」をこのレースが刻んでいる証ということなのでしょう。

 

【ポイント5】関東馬には明確な「好走条件」がある

→近10年の皐月賞の所属別成績を診てください。
(11年の東京開催を除く/2010年~)

関東馬 4.1.4.53 複勝率15%
関西馬 6.9.6.92 複勝率19%

 

近年は関東馬もかなり頑張っていますが、それでもまだ関西馬が優勢です。

 

なお馬券圏内に好走した関東馬9頭のうち8頭には、下記のように『皐月賞を迎えるまでに芝1800mか2000mの重賞で連対した実績を持っていた』という明確な共通点がありました。

関東馬はココが取捨ライン。

13年1着 ロゴタ  1番人気 スプリングS勝ち
13年3着 コディ  3番人気 東スポ杯勝ち
14年1着 イスラ  2番人気 共同通信杯勝ち
15年1着 ドゥラ  3番人気 共同通信杯2着
16年1着 ディー  8番人気 共同通信杯勝ち
18年3着 ジェネ  8番人気 京成杯勝ち
19年3着 ダノン  3番人気 共同通信杯勝ち
20年2着 サリオ  3番人気
20年3着 ガロア  8番人気 スプリングS勝ち

 

【ポイント6】坂路追いの馬が不振

→近5年の皐月賞の最終調教「コース別」の成績を診てください。

坂路  複勝率11% 1.1.1.25
コース 複勝率20% 4.4.4.48

説明不要でしょう。

明らかに「坂路<コース」。昨年も勝った1番人気馬は坂路追い馬でしたが2・3着はコース追いの馬でした。

 

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