京都記念の穴馬探し
今週末から春の阪神開催が例年より2週早くスタートします。
しかも、天皇賞春の当日(5月2日)まで連続12週にわたる超ロングラン開催。
昨年の秋冬も8週連続開催を行って馬場が荒れましたし、今開催は馬場状態の推移が大きなポイントとなってくるでしょう。
それでは、今年の京都記念のポイントを記していきます。
【ポイント1】宝塚記念と有馬記念
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今年は「宝塚や有馬で走りそうな馬」をイメージすればOK?
→例年は京都2200mで行われている当レース。
しかし、今年は阪神の2200mで行われます。
阪神芝2200mと言えば、代表レースは宝塚記念。
そして、宝塚記念=有馬記念と直結性の非常に高いレース。
ですから、今年の京都記念in阪神は「いかにも宝塚記念や有馬記念で来そうなタイプの馬」を見繕う作業が有用になると診ています。
血統。脚の使いかた。小回り実績。そして非根幹距離での実績。
スケールさえ足りればいかにも有馬や宝塚で走りそうな馬を探すべく、それらのポイントから検討するのも今年は一興ではないでしょうか。
【ポイント2】阪神芝2200mの種牡馬成績
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「阪神芝2200m」で強い血統は…
→2019・2020年の阪神芝2200mにおける種牡馬成績を診てください。
ディープ産駒の複勝率が30%を切っている舞台距離は珍しく、ディープが阪神2200mをあまり得意としていない事が窺えます。
阪神芝2200m=パワー最優先の当舞台。ディープの「資質」と真逆の要素が求められることが、このような平凡な成績に繋がっているだと思います。
ステイゴールド産駒はさらに不振。この産駒はパワー型というよりもスタミナ寄りですから阪神芝2200mの適性と微妙に合っていないのだと思います。
⇒ル-ラ-シップ産駒…ダンビュライト
【ポイント3】年明け初戦が優勢
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基本的には「年明け初戦の馬」が圧倒的に強いレース
→当項目以降は開催場や距離の変更と関連性が薄いテーマですので近10年のデータからお伝えします。
近5年の好走馬15頭中、下記のように12頭が「今回の京都記念が年明け初戦」でした。
黄色…年明け初戦だった馬(前走はすべて10月以降のG1)
このように「年明け初戦」馬が優勢。休明けという点は、このレースに限れば全く気にする必要はありません。
前年秋のG1を戦い切り、年明けからココまでしっかり休んできた馬=格上馬が多いですが、そんな実力馬が、この京都記念で始動して冬の重賞を転戦してきた馬を力差で退ける…それが、京都記念の基本的な構図です。
京都記念としてはメンバーレベルが低めだった一昨年だけは「非・年明け初戦」馬がワンツーしましたが、他の年は年明け初戦馬が断然優勢の状況です。
⇒ラヴズオンリーユーが該当。今年はメンバーが弱いので前走がG1でなくてもよさそうです。
【ポイント4】前走が日経新春杯・AJCC
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前走で日経新春杯・AJCCを使ってきた馬が苦戦中
→近10年の前走別成績を診てください。前走でG1を使ってきた馬の好走率が非常に高く複勝率49%!
まずはシンプルに、格が効くレースと言えます。
GIレース (5.6.7.19)複勝率49%
日経新春杯 (0.0.1.18)複勝率 5%
AJCC (1.0.1.10) 複勝率17%
中山金杯 (1.1.0.6) 複勝率25%
その他G3重賞(1.0.0.10)複勝率 9%
オープン特別 (0.1.0.7) 複勝率13%
3勝クラス (0.0.0.4) 複勝率 0%
逆に、前走で日経新春杯やAJCCに出走していた馬の成績が良くありません。
年が明けてから重賞を1つ使い、さらに間隔をほとんど空けずココに転じてきた履歴の馬では基本的に苦しいのです。
⇒ステイフーリッシュは種牡馬成績もマイナスで厳しいか?
以上4点を鑑みたうえで、買い目の参考にしていただけると幸いです。