オーシャンSの穴馬探し

オーシャンSは3月6日(土)に中山の芝1200mで行われるG3重賞。
勝ち馬には3月28日に行われる高松宮記念の優先出走権が与えられます。

土曜施行ですのでさっそく当レースのポイントをお伝えします。

なお、一昨年は7番人気3着ダイメイフジ、昨年は3番人気2着のナックビーナスを会員さまに単独推奨。
2年つづけて一応の結果が出たレースですので、近2年で用いた予想法もあえて引き続き使いつつ話を進めていきます。

【ポイント1】現在の中山の馬場

→先週に開幕した中山の芝は、予想以上の、圧倒的な「前有利」でした。

土曜は馬券圏に好走した15頭のうち14頭が、日曜も12頭中10頭が「4コーナーで前から4番手以内にいた馬」。
つまり土日で馬券圏に好走した27頭中24頭が逃げ先行馬だったのです。

さすがに、ここまで極端な結果はちょっと珍しいですが、
金曜日夜からの降雨でどうなるか、レース直前まで見極める必要がありそうです。

⇒内枠のアルピニズム、カレンモエ、ビアンフェはこの条件に当てはまるでしょう。

【ポイント2】当レースの血統傾向

→近10年の当レースの種牡馬成績を診てください。

◆アグネスデジタル (0.1.2.1)複勝率75%
◆タイキシャトル  (0.0.2.2)複勝率50%
◇ダイワメジャー  (0.4.0.5)複勝率44%
◆アドマイヤムーン (0.2.0.4)複勝率33%
◆アドマイヤコジーン(0.1.1.4)複勝率33%

近10年の出走数4以上、かつ複勝率33%超の種牡馬のみ記しました。

上記の最大の特徴は「非サンデー系」が多い点です(◆印)。
「サンデー系◇」はダイワメジャーのみ。
しかもダイワメジャーは「軽快なサンデー」とは逆ベクトルの種牡馬。

当レースはいかにも中山芝1200m戦らしく終始タイトなペースで流れて上がりが掛かる「消耗戦」になりがち。
そのため血統的にもキレ&瞬発力に長けた父サンデー系ではなく、脚を渋太く使う馬が多い非サンデー系の台頭が目立っています。
またサンデー系なら鈍重なダイワメジャーだけが健闘できている、というコトなのでしょう。

⇒今年の該当馬はアストラエンブレム、ダイメイフジ、ラヴィングアンサーの3頭。

【ポイント3】前走1400m

→当レースは、前走1400m出走からの距離短縮組の成績が良好です。
近10年の前走の距離別・成績を診てください。

前走1200m(9.6.6.102)複勝率17%
前走1400m(0.4.3.14) 複勝率33%

当レースは前述のとおり上がりが掛かる消耗戦になりがちです。
そのため1200m戦ではありますが、直近で1400mを使ったような「1400mの距離でも平気で走れるスタミナを備えている馬」に利が少し働いている、というコトなのかもしれません。

ただ、前走マイルからの短縮組は(1.0.1.10)で複勝率17%と成績平凡。
さすがに直近でマイルを使っていたくらいの馬=余りに「カテゴリー」が違いすぎるのでしょう。

⇒アイラブテーラー、カイザーミノル、ダイメイフジ(ダ1400m)などが該当します。

【ポイント4】上位人気の関西馬

→当レースは上位人気の関西馬が「飛ぶ」事がけっこう多い一戦で、意外に信用できません。
近10年の当レースの「1~4番人気馬」限定の東西別成績を診てください。

1~4番人気の関西馬(4.3.1.14)複勝率36%
1~4番人気の関東馬(2.5.4.7)複勝率61%

一目瞭然。人気馬なら関東馬のほうが信用できるという傾向が顕著に出ています。
ちなみに、5番人気以下で診てみると下記のとおり。コレは差がありません。

5番人気以下の関西馬(2.1.3.55)複勝率10%
5番人気以下の関東馬(2.1.2.49)複勝率 9%

先週の阪急杯を使わず、わざわざ関東に遠征して当レースを使う力上位・人気上位の関西馬=賞金面に余裕がある事が多いです。
仕上げ的にも「余裕残し」の仕上げで出てくるケースがしばしばある事も、人気の関西馬のこの低調な戦績に現れているのかもしれません。

12年に1番人気で4着に凡走したカレンチャンはまさに典型例でした。

⇒人気上位の関西馬カレンモエはカレンチャンの娘です。

【ポイント5】外枠は厳しい

→近10年の「枠」別の成績は下記のとおり。8枠の成績が低調です。勝利もナシ。

1~7枠(10.9.9.112)複勝率20%
8枠  (0.1.1.18) 複勝率10%

テンから速いスピードで駆けるオープン馬による重賞レース、かつ小回り。
外枠馬は「立ち回り」の巧さが求められますが、一旦流れに乗れなかった外枠の馬は、どうしてもツラくなってしまう、というコトなのでしょう。

ともあれ、これほどまで傾向が明確ですので、今年も8枠に入った馬は推奨馬とは扱いません。

⇒奇しくも上記で挙げたダイメイフジとラヴィングアンサーが8枠になってしまいました。

以上5点を鑑みたうえで、買い目の参考にしていただけると幸いです。

 


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