中山グランドジャンプの穴馬探し

「中山グランドジャンプ」の穴馬探しをお届けします。

中山グランドジャンプは4月17日(土)に中山の大障害コースで行われる障害G1です。

今年は絶対王者・オジュウチョウサンが同一G1・6連覇の大偉業にチャレンジ。しかし相手も揃いました。まさに「超・少数精鋭」、非常に楽しみな一戦です。

 

土曜施行の一戦ですのでさっそく当レースのポイントをお伝えします。

 

【ポイント1】近年の好走馬の「パターン」は3つしかない?

→近5年の当レースの好走馬15頭の顔ぶれを診てください。

16年1着馬 △
16年2着馬 ★ 前年暮れの大障害3着
16年3着馬 ▼ 中山+福島障害1.1.0.2(着外は共に4着)
17年1着馬 △
17年2着馬 ★ 前年暮れの大障害4着
17年3着馬 ★ 前年暮れの大障害2着
18年1着馬 △
18年2着馬 ★ 前年暮れの大障害2着
18年3着馬 ▼ 中山+福島障害2.1.0.0
19年1着馬 △
19年2着馬 ★ 前年暮れの大障害4着
19年3着馬 ★ 前年暮れの大障害3着
20年1着馬 △
20年2着馬 ★ 前年暮れの大障害3着
20年3着馬 ★ 前年暮れの大障害2着

★印の付く馬、
▼印の付く馬。
△印の付く馬。

 

当レースの好走馬=ハっキリと上記3つのパターンに分かれます。

 

★印=前年暮れの中山大障害で4着以内に好走した馬です。

▼印=今回が障害G1に初出走だった馬です。但しそれまでの「中山&福島の障害レース」で連対経験があり、かつ5着以下が無いという抜群の中山&福島での障害実績を持っていた馬。

 

そして△印=絶対王者のオジュウチョウサンです。

 

オジュウチョウサンはさすがに別格として、他は★印の付いた馬か▼印の付いた馬しか好走していません。

 

障害界=力関係が変わりづらい世界。しかも春に施行されるこのグランドジャンプは前年暮れの中山大障害からたった4ケ月後の施行。

 

そんな短い期間の間に障害トップの勢力図が
一変していることなどまずありえません。

 

ですから、春施行のグランドジャンプ=前年暮れの中山大障害で好走した馬がふたたび好走するのが「基本中の基本」というワケで、★印付きの馬が大勢を占めています。

 

また、中山&福島の障害コース=バンケットの昇降が相当キツいという「共通項」があるため中山&福島の障害戦では「中山&福島の障害戦での好走実積」はプラス材料となります。

 

しかも大障害コースは昇降回数が多いためいっそう「昇り降りへの適性の有無」が肝要。ゆえに初の大障害出走でも中山&福島の障害での成績が抜群なら期待可…というワケです。それが▼印の付く馬になります。2頭が該当。

 

ともあれオジュウチョウサン以外なら★印、▼印のいずれかに該当する馬に注目、というワケです。

 

【ポイント2】阪神スプリングJ組が強いレース

→近10年(開催時期が7月だった2011年は除く/2010年以降)の前走別成績を診ると、阪神スプリングJを使ってきた馬が(4.6.5.29)、複勝率34%で優勢です。

 

次いでペガサスJS組が(4.3.4.32)複勝率26%。

 

【ポイント3】オジュウチョウサンは走れるのか?

→障害界の絶対王者・オジュウチョウサンが今回、5ケ月ぶりの休み明けで出走してきます。休み明けでも1番人気でしょう。

 

ひとつポイントとして診ておきたいのは調教。当馬の近5走(障害戦に限る)の、最終調教の時計を診てください。

8走前 2019阪神SJ 1着 W 68.6-53.6-12.6 馬ナリ
7走前 2019中山GJ 1着 W 66.4-52.0-13.0 馬ナリ
3走前 2020阪神SJ 1着 W 68.0-52.2-12.6 馬ナリ
2走前 2020中山GJ 1着 W 68.3-53.0-12.6 馬ナリ
前走  2020京都JS 3着 W 67.1-52.3-13.6 馬ナリ

 

前走は、上記のようにやたらラスト1ハロンが掛かっていたのです。
この週に美浦ウッドで追い切った馬の中でもかなり「下位」にあたるラスト1ハロン時計でした。

もっと細かく書きますと67.1-52.6-38.9-26.7-13.6。ですから途中から12.2→13.1→13.6とけっこう失速しながらゴールしていたワケです。そして結果は3着完敗。

 

今回も、まずは当馬の最終調教でのラストの伸び方に注目したいと思っています。

 

【ポイント4】枠順のナゾ?

→近10年(開催時期が7月だった2011年は除く/2010年以降)の当レースの枠別・成績を診てください。

1・2枠 複勝率 4% 0.1.0.22
3・4枠 複勝率32% 0.2.7.19
5・6枠 複勝率38% 6.4.3.21
7・8枠 複勝率18% 4.3.0.33

 

このように1枠・2枠がサッパリの成績です。
そして勝っているのは全て5枠から外の枠。

 

障害戦なんて、枠順は全く関係ないだろう…と言われそうですが、スタートしていきなりいけ垣を飛んで右に曲がっていく変則的な序盤のレイアウト。

 

内枠馬が前に行けないとあっという間に外から包まれて自分のリズムを崩してしまうケースも結構ある…という事では無いでしょうか。

 

【ポイント5】オジュウチョウサンを除けば関西馬優勢

→タイトルどおり。近10年(開催時期が7月だった2011年は除く/2010年以降)の東西所属別の成績を診てください。

 

このようにオジュウチョウサンを除けば、関西馬の優勢が続いているレースです。

関東馬(オジュウチョウサン)  複勝率100% 5.0.0.0
関東馬(オジュウチョウサン以外)複勝率13% 2.4.1.45
関西馬             複勝率25% 2.6.9.50