紫苑Sの穴馬探し
「紫苑S」の穴馬探しをお届けします。
いよいよ、次週末から秋競馬がスタート!
紫苑Sは9月11日(土)に中山芝2000mで行われる秋華賞トライアルです。3着までの馬に秋華賞への優先出走権が与えられます。
土曜施行の一戦ですのでさっそく、当レースのポイントをご紹介します。
なお、当レースは2016年から「重賞」に格上げされています。
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【ポイント1】「重賞連対実績を持つ上位人気馬」があまり走らない |
→重賞格上げ後も変わらない傾向です。
近10年の当レースに「重賞連対実績をすでに持っていた」5番人気以内の馬は16頭出走しましたが(1.2.3.10)と不振。
「重賞連対実績を持つ人気馬」なのにこの不振ぶりです。
重賞への格上げ後もこの傾向は、あまり変わっていません。
「重賞での連対実績をすでに持っている」=秋華賞に出走するための収得賞金に余裕がある状況ですから、紫苑Sでわざわざ勝負を賭ける必要がない=勝負気配が薄い=あまり好走しない、というコトでしょう。
昨年はマルターズディオサが勝ちましたが、あくまで例外的事象と診ています。
【ポイント2】キングマンボが妙味を連れてくる? |
→重賞に格上げされた近5年に好走した15頭の父系統を診てください。
16年1着 ☆ディープ
16年2着 ☆ディープ
16年3着 サドラー系
17年1着 ■ダンチヒ系
17年2着 サンデー系
17年3着 サンデー系
18年1着 ■ダンチヒ系
18年2着 ☆ディープ
18年3着 ロベルト系
19年1着 ◆キングマンボ系
19年2着 ◆キングマンボ系
19年3着 ☆ディープ
19年1着 ☆ディープ系
19年2着 ◆キングマンボ系
19年3着 ロベルト系
上記15頭中、☆印のディープ系が5頭。
さらに
◆キングマンボ系+
■ダンチヒ系で5頭。
つまり15頭のうち3分の2にあたる10頭がどちらかの血統、というワケです。
ディープ、キングマンボ、ダンチヒ。
いずれも高速時計の芝に、非常に強い筋。
野芝オンリー馬場かつ開幕日施行ゆえ、速い馬場で行われるコトが多いレースですから、このような「高速芝に強い筋がよく好走する」分りやすい血統傾向が現れているのでしょう。
特にキングマンボ系の3頭は2・6・10番人気。
当レースに「妙味」を運んでいるのも当系統と言えますので注目です。
【ポイント3】内枠に1着ナシ |
→タイトルどおり。
当項目は「コース」に関連したデータゆえ重賞格上げ前も含めた近10年(新潟施行の14年は除く)の成績で診ます。
近10年の枠別成績を
診てください。
1・2枠 複勝率11% 0.2.2.31
3・4枠 複勝率18% 2.2.3.33
5・6枠 複勝率23% 3.3.3.30
7・8枠 複勝率19% 5.2.2.38
このように1・2枠が一度も勝っていません。
馬券絡みも4頭のみ。
とても「内有利」とは言えない状況です。
近年の秋の中山開幕週は芝が「内&前有利」にあまり作られないこと、外からマクリあう展開も多いレースであること等でこのような枠の傾向が現れているのでしょう。
【ポイント4】前走履歴にも注目 |
→重賞格上げ後の近5年の当レースで好走した15頭には共通項があります。
前走で…
◆2000m超の距離を走った
◆洋芝を走って連対した
15頭のうち13頭が、上記どちらかに該当しているのです。
つまり、前走で
1800m以下を走った「短めの距離に志向があるような馬」では厳しいということ。
但し要スタミナの洋芝で連対したような馬ならOKということ。
重賞格上げ前は、どちらにもまったく該当しない馬がバンバン走っていました。
しかし重賞格上げ後は様変わりしています。
もちろんオークス以来の休明けで出走してくる馬の好走が増えたことも一因ですが、ともあれ重賞格上げでレースの中身がいっそうシビアになったことで当傾向が
キモになってきたのでは…とも診ています。