京王杯2歳Sの穴馬探し
「京王杯2歳S」の穴馬探しをお届けします。
京王杯2歳Sは11月6日(土)に東京芝1400mで行われる2歳馬のG2重賞です。
土曜施行ですのでさっそく当レースのポイントをお伝えします。
【ポイント1】牝馬が大苦戦中 |
→当レース最大の特徴はコレではないでしょうか。近10年の牡牝別成績は下記のとおり。牝馬が苦戦中です。
牝馬 複勝率 8% 0.2.0.27
牡セン 複勝率27% 10.8.10.77
昨年も、3頭出走した牝馬が1・4・7番人気で馬券に絡めませんでした。
芝の短距離=本来なら牝馬が牡馬と互角に走れるジャンルです。
しかも同週の牝馬限定・ファンタジーSを蹴ってココに出てくる牝馬なら「勝負気配」も鑑みて尚更買いたくなりますが、当レースはパワー勝負の要素が色濃いためか、牝馬が苦戦しています。
【ポイント2】穴狙いならミスプロ持ちの馬? |
→近10年に好走した5番人気以下の穴馬13頭のうち9頭が、父or母父がミスプロ系の馬でした。
※2017年のカシアスのみ
母母父ミスプロ系
昨年も、父or母父がミスプロ系の馬がワンツースリー。
そのうち2着・3着馬が5番人気以下の穴馬でした。
平均ペースで最後まで走りきる持続ラップになる事が多いタフなレースゆえ(そんな流れになる事が多い)ダート短距離戦に強いミスプロの血を備える馬が多く走っているということなのでしょう。
上位人気馬に当傾向は特に見受けませんが、力でちょっと劣る穴馬が実力上位馬と互角に走るために有用な要素とはなっている状況です。
【ポイント3】キャリアが多い馬はかなり厳しい |
→近10年の出走全馬のキャリア別成績を診てください。4走以上の馬が苦戦しています。
キャリア3走以下 複勝率28% 9.9.9.71
キャリア4走以上 複勝率 8% 1.1.1.33。
【ポイント4】ローカル1200m重賞の好走馬にあえて注目? |
→近10年の前走別・成績を診てください
重賞 複勝率39% 5.4.4.20
オープン特別 複勝率21% 2.4.1.27
1勝クラス 複勝率13% 1.0.2.20
新馬戦 複勝率14% 2.0.0.12
未勝利戦 複勝率19% 0.2.3.22
メンバー手薄な印象も強い当レースですがこのように前走重賞組が圧倒的に強く、意外にも格が効いている印象。
特に注目したいのは、近5年の当レースで馬券圏に好走した馬の内訳です。15頭のうちじつに、8頭が前走でローカル1200m重賞を使い、かつ馬券に絡んできていた馬でした。
16年1着モンドキ 前走/函館2歳S 2着
16年2着レーヌミ 前走/小倉2歳S 1着
17年2着カシアス 前走/函館2歳S 1着
17年3着アサクサ 前走/小倉2歳S 1着
18年1着ファンタ 前走/小倉2歳S 1着
18年3着カルリー 前走/函館2歳S 3着
19年1着タイセイ 前走/函館2歳S 1着
19年2着ビアンフ 前走/函館2歳S 2着
20年1着モントラ 前走/小倉2歳S 1着
昔は、夏ローカルの2歳重賞好走馬=夏で早々に「終了」する早熟馬が多かったですが、近年は変貌。このように夏の2歳重賞好走馬が京王杯でも、その勢いと完成度の高さを活かしきるケースが増えています。
そもそもローカル1200m重賞の激しい流れと当レースは流れに「似た部分」が
あります。そのうえでレースの使い方などが変わってきている近年は、このような現象が色濃く現れているのでしょう。
【ポイント5】関西馬強し |
→近10年の東西別成績は下記のとおり。関西馬の成績が非常に良好です。
関西馬 複勝率41% 7.8.6.30
関東馬 複勝率11% 3.2.4.72
「西高東低」の重賞はけっこう存在しますが、それにしてもこれほどのアベレージ差がある事はさすがにちょっと珍しい。注目に値する事象です。
この時期は関西圏にも2歳の重賞がたくさん組まれていますがそれにもかかわらず、
わざわざG2の当レースに遠征してくる関西馬=それだけ勝負気配も濃い、という事なのでしょう。
G2ゆえ賞金も高め。
さすがは関西陣営です。