ファンタジーSの穴馬探し

「ファンタジーS」の穴馬探しをお届けします。

 

ファンタジーSは11月6日(土)に、今年も阪神で行われる2歳牝馬重賞です。
土曜施行ですのでさっそく当レースのポイントをお伝えします。

 

なお、昨年は会員様向けの「結論編」記事で、オパールムーンを単独推奨馬に指名しました。(2着/7番人気)

 

 

【ポイント1】「距離短縮馬」がものすごく強いレース

→当レースのキモです。近10年の出走馬の「前走からの距離延長/短縮別」の成績は下記のとおり。

前走から距離短縮 複勝率43% 4.5.3.16
前走と同距離   複勝率15% 1.5.3.53
前走から距離延長 複勝率20% 5.0.4.37

 

このように、前走から距離短縮してきた馬の成績が非常に優秀。

 

まだ実戦経験の少ない2歳牝馬のレースゆえ、マイルなど長めの距離を直近で経験してきた馬のほうが、ファンタジーSのラクではない流れにスンナリ対応できる面があるのかもしれません。

 

しかも今年も阪神施行。
京都芝1400mよりもスタミナが要る舞台です。

 

 

実際に阪神施行の昨年は7番人気・5番人気で2着・3着に好走した2頭が距離短縮馬でした。阪神施行の当レースでは当データがいっそうキモとなっている感もあります。

 

 

【ポイント2】「馬ナリ」調教馬が強い

→近5年の当レースで馬券圏に好走した15頭の最終追い切りの「強さ」を診てください。

16年1着馬 馬ナリ
16年2着馬 強め
16年3着馬 馬ナリ
17年1着馬 馬ナリ
17年2着馬 追い切りナシ
17年3着馬 馬ナリ
18年1着馬 馬ナリ
18年2着馬 馬ナリ
18年3着馬 馬ナリ
19年1着馬 馬ナリ
19年2着馬 馬ナリ
19年3着馬 馬ナリ
20年1着馬 馬ナリ
20年2着馬 強め
20年3着馬 馬ナリ

 

このとおり「馬ナリ」のソフト調教だった馬が15頭中12頭を占めます。
さらに17年2着馬に至っては「調教ナシ」で出走した馬でした。

 

ですので、その馬を含めると15頭中13頭が「強く調教しなかった馬」となります。「一杯」に追った馬の馬券絡みは皆無です。

 

まだ何かと安定しない2歳牝馬ゆえ、直前はソフトに済ませるほうがレースで走れるのかもしれませんし、この時期に目一杯に追わねばならないほど仕上がっていない状況では完成度を競う当レースでは厳しくなるのかもしれません。

 

当項目は、舞台が阪神に替わっても影響が無く、引き続き参考とすべき内容と診ています。

 

 

【ポイント3】キャリア1戦馬が5年連続好走中

→キャリア1戦馬=新馬戦を勝ち上がってきたばかりの馬。

 

ファンタジーSではこのキャリア1戦馬があまり好走していません。
近10年(3.3.0.24)、複勝率20%。

 

ただ、近5年に限ると毎年1頭ずつ、このキャリア1戦馬が馬券に絡んでいます。

16年 1着 ミスエルテ
17年 1着 べルーガ
18年 2着 ベルスール
19年 1着 レシステンシア
20年 2着 オパールムーン

 

近年は2歳重賞路線が「細分化」され、各レースのレベルが概ね下がってきました。

 

それが影響して、ファンタジーSでは近年、キャリア1戦馬が台頭しやすくなっている状況では?と診ています。

 

【ポイント4】パワー血統にいっそう注目?

→昨年、阪神で行われた当レースで、人気薄で2・3着に快走した2頭の父×母父は
ヴィクトワールピサ×マヤノトップガン、カレンブラックヒル×シンボリクリスエス。見事なほどのパワー血統の2頭でした。

 

スプリンターが備えるスピードが活きるレースだった、一昨年までの「京都のファンタジーS」ではパワーは不要でした。

 

しかし、阪神に舞台が替わったファンタジーSは全く趣が異なる馬力勝負、というコト。2歳牝馬がこのタフな舞台で快走するためには、血統がもたらすパワーのバックポーンが必要、と昨年の穴快走馬の血統が示してくれたワケです。

今年も意識します。