マイルCSの穴馬探し

「マイルCS」の穴馬探しをお届けします。

 

マイルCSは11月21日(日)に今年は阪神のマイルで行われるG1レースです。

 

さっそく当レースのポイントをお伝えします。

 

 

【ポイント1】今年はどの「3歳馬」を買うか?

 

→今夏~今秋の重賞で3歳馬の活躍が目立っています。

今夏以降の古馬混合重賞を勝った3歳馬は下記のとおり。
8勝も挙げています。

アイビスSD
→オールアットワンス
北九州記念
→ヨカヨカ
札幌記念
→ソダシ
キーンランドC
→レイハリア
スプリンターズS
→ピクシーナイト
毎日王冠
→シュネルマイスター
富士S
→ソングライン
天皇賞・秋
→エフフォーリア

 

エリザベス女王杯でも2頭だけ出走していた3歳馬のうち人気薄のステラリアが2着に走りました。3歳旋風が止む気配はありません。

 

では、今回のマイルCSではどんな3歳馬を狙えば良いのか?

 

じつは、マイルCSはもともと3歳受難のG1近10年(2.0.1.32)、
複勝率9%と低調です。

 

 

秋の「芝のGI」で3歳馬(牡56キロ)と古馬(牡57キロ)の斤量差が1キロなのは、このマイルCSだけ。他の「芝のGI」…スプリンターズSもジォパンカップも
エリザベス女王杯も有馬記念も、ぜんぶ「2キロ差」です。

 

しかしマイルCSだけは2001年から、3歳と古馬の斤量差が従来の2キロ→1キロに変更。その途端、3歳馬が来なくなっています。

 

 

そんな厳しい状況でも近10年のマイルCSで勝ちきった3歳馬は、17年ペルシアンナイト、18年ステルヴィオ。

 

この2頭の(当時の)3歳馬には、斤量面での共通項がありました。マイルCSの前までに、「57キロを背負ったG1」で掲示板に好走した実績があったのです。

 

つまり「斤量の利が無く、しかも(マイルCSよりも重い)57キロを背負ったガチンコG1」で好走した実績を持つ3歳馬こそ、マイルCSでも斤量不利の状況に耐えて勝ちきっているということ。

 

3歳馬の取捨の際には、この「斤量経験・実績」もアタマに入れておきたいマイルCSです。

 

 

【ポイント2】牝馬がマイルCSで好走するための「条件」とは?

→当レースの近10年の牡・牝馬別の成績を診てください。

牡セン 複勝率18% 9.10.8.120
牝   複勝率10% 1.0.2.27

 

近年は「牝馬上位」の傾向が続く競馬界ですがマイルCSは牝馬が不振。

 

毎年京都で行われているマイルCSはタフな持続力勝負となるため牝馬ならではのキレ・瞬発力が活かしづらく、苦戦しているのでしょう。

 

ただ、昨年の阪神開催では牝馬グランアレグリアが完勝しています。

 

ちなみに、近年のマイルCSで馬券圏に好走した牝馬には明確な共通点がありました。下記を診てください。

04年2着 ダンスインザムード 桜花賞1着
05年3着 ラインクラフト   桜花賞・NHKマイル1着
06年2着 ダンスインザムード 桜花賞1着
08年1着 ブルーメンブラット ヴィクトリアマイル3着
09年3着 サプレザ      サンチャリオットS1着
11年3着 サプレザ      サンチャリオットS1着
12年3着 ドナウブルー    ヴィクトリアマイル2着
20年1着 グランアレグリア  桜花賞・安田記念1着

これは2004年以降のマイルCSで3着以内に好走した牝馬8頭の「それまでの○○での実績」。このように8頭すべて、マイルCSで好走する前に「○○」の実績があったのです。

 

 

=============================

○○の答えは
ブログランキングの「競馬の王様」
プロフィール欄に記載しました。

↓をクリックして、今すぐご確認ください!

=============================

 

 

 

これが牝馬がマイルCSで好走するために必要な明確な「基準」です。

 

 

【ポイント3】高速血統が不振の今秋の阪神マイル

→今秋の阪神の外回りマイル出走馬の主要種牡馬の成績を診てください。

イスラボニータ 複勝率60% 1.1.1.2
アメリカンペイ 複勝率50% 1.3.0.4
エピファネイア 複勝率50% 2.2.1.5
オルフェ-ヴル 複勝率33% 0.0.2.4
リオンディーズ 複勝率28% 1.1.0.5
ディープ    複勝率22% 1.1.0.7
ロードカナロア 複勝率17% 0.1.0.5
モ-リス    複勝率17% 0.0.2.10
キズナ     複勝率17% 0.0.1.5
ルーラ-シップ 複勝率13% 1.0.0.7
ドゥラメンテ  複勝率13% 0.1.0.7
ハ-ツクライ  複勝率00% 0.0.0.5

ロードカナロア・ルーラ-シップ・ドゥラメンテといった父キングマンボ系の不振が目につきます。ディープ産駒の成績も今ひとつですし、高速馬場の2大巨頭・ディープとキングマンボに向かない馬場となっており、特にマイル戦では両血統の良さが活かせない状況、というコトなのでしょう。

 

 

【ポイント4】馬場が荒れても外枠は厳しい?

→直近2週の阪神の外回りマイル全出走馬の枠別成績を診てください。

1・2枠 複勝率44% 2.2.3.9
3・4枠 複勝率20% 1.2.1.16
5・6枠 複勝率25% 2.1.2.15
7・8枠 複勝率 9% 1.1.0.20

外が荒れてきた感が強い今の阪神の芝ですがそれでも、マイル戦については特に外枠有利の傾向は現れていません。

 

むしろ7・8枠の馬はこのように大苦戦中。さらに極端な馬場にならない限り、外枠は少し割り引くくらいでいいのかもしれません。

 

 

【ポイント5】1番人気馬が不振

→近10年の1番人気の成績は(1.2.2.5)。

「さすがに半分の馬が馬券に絡んではいるが1回しか勝っていない」近年の状況。

いかに、最近のマイルG1戦線が混戦かを示しているデータです。馬券からは切れないがアタマ信頼はどうか?といったところ。

 

 

【ポイント6】今年も最速上がり馬は苦しい?

→今年も例年の舞台・京都ではなく阪神で行われるマイルCS。

 

例年の京都でのマイルCSは、純粋な上がり勝負ではありません。

 

程々タフなペースで流れる中、ある程度の位置に構えたうえで、程々の速さの「渋い末脚」をラストまで持続する凌ぎあいを制さないと、好走が難しいレースです。

 

実際に下記のように近5年の京都でのマイルCSで「最速上がり馬」は連対していません。最後の速い脚だけで勝負しても間に合わないレースなのです。

15年の最速上がり馬 3着
16年の最速上がり馬 7着
17年の最速上がり馬 6着
18年の最速上がり馬 4着・5着
19年の最速上がり馬 6着

 

しかし、昨年は阪神に舞台が変更。

 

 

道中の位置取りはあまり関係なく、単純に上がりの速い馬が届きやすい舞台ゆえ、その傾向が変わるかと思いましたが…

 

結局、変わりませんでした。4角5番手以内に構えていた3頭がソコソコの末脚を使いワンツースリー。後方から最速上がりをマークしたサリオスは5着に沈みました。

 

よって前述の傾向=「京都ゆえの傾向」というよりも、ソコソコ前に行っても簡単には崩れない強じんなマイラーが揃うマイルG1・マイルCSの特徴と考えるほうが
正解なのかもしれません。

 

ならば今回も狙うべきは
位置取りの自在性・
末脚の「バランス」が
取れているタイプの馬。

逃げ馬や、いかにも
上がり最速級の末脚で
勝負したいタイプの
極端キャラの馬では
厳しくなりそうと考えたい、
今年の当レースです。