ジャパンCの穴馬探し

「ジャパンC」の穴馬探しをお届けします。

 

ジャパンCは11月28日(日)に東京で行われる国際G1レースです。

 

今年は外国馬も複数参戦、華やかなメンバーが揃いました。
さっそく、当レースのポイントをお伝えします。

 

【ポイント1】ジャパンCといえば今も「トニービン」

→府中といえば、トニービン。
ジャパンCといえば、トニービン。

 

かなり以前から使われてきた競馬の血統格言ですが、ジャパンCでは、この格言が今だ健在です。というのも、近10年で診ても下記10頭の「組成内にトニービンの血を持っていた馬」が馬券圏に好走。

 

つまり、毎年1頭は今も「トニービン馬」が好走しているのです。

11年2着 トーセンジョーダン 父父トニービン
11年3着 ジャガーメイル   父父トニービン
12年3着 ルーラ-シップ   母父トニービン
13年3着 トーセンジョーダン 父父トニービン
14年2着 ジャスタウェイ   父母父トニービン
15年3着 ラブリーデイ    母母父トニービン
16年3着 シュヴァルグラン  父母父トニービン
17年1着 シュヴァルグラン  父母父トニービン
18年2着 キセキ       父母父トニービン
18年3着 スワ-ヴリチャード 父母父トニービン
19年1着 スワ-ヴリチャード 父母父トニービン

 

ジャパンC=いかにも「東京らしさ」が色濃く出るレースゆえ当傾向も現れやすい、ということでしょうか。

 

昨年は3強=アーモンドアイ・コントレイル・デアリングタクトが人気どおり走ったため「該当馬」の好走はありませんでしたが、母父父トニービンの10番人気の該当馬・ミッキースワローが勝ち馬と同じ上がりでこっそり7着に奮闘。

 

「トニービンの適性」の片りんは示しました。

 

また、先週1クラだけ行われた東京2400mの「南武特別」でもトニービン持ちの馬や、トニービンと同系のグレイソヴリン持ちの馬が馬券圏に走っていました。

 

ともあれ、今年は去年ほど上位人気馬でガチガチに決まるとは思えないメンバー構成。だからこそこの血統傾向に今一度、留意したいと思います。

 

 

【ポイント2】ジャパンCの「穴」といえば、この4パターン

→じつは近10年のジャパンCでは、「4つの穴パターン」に該当する馬しか、穴を空けていません。

 

では、どんな「4つの穴パターン」に該当する穴馬が好走しているのか?診ていただきましょう。

 

近10年で、下記13頭の4番人気以下の馬が馬券に絡んでいます。

11年2着 トーセンジョーダン ☆
11年3着 ジャガーメイル   ★
13年2着 デニムアンドルビー ◎
13年3着 トーセンジョーダン ★
14年1着 エピファネイア   ★
14年3着 スピルバーグ    ☆
15年1着 ショウナンパンドラ ★
15年2着 ラストインパクト  ★
16年2着 サウンズオブアース ▲
16年3着 シュヴァルグラン  ▲
17年1着 シュヴァルグラン  ▲
18年2着 キセキ       ★
19年2着 カレンブーケド-ル ◎

この13頭は全て、「4つの穴パターン」のいずれかに該当しています。

 

穴パターン1、「3歳馬」。
◎印付きの馬です。

 

晩秋のこの時期に3歳馬が牡55キロ、牝53キロで走れる斤量利はさすがに大きい。ただし、近10年の穴馬好走は2頭だけに留まっています。

 

 

穴パターン2、「前走の天皇賞・秋で連対を外した馬」。
★印付きの馬です。

 

秋天凡走からの反撃が多いのもジャパンCの特徴。賞金が少し安い秋天を叩き台に徹し、次走のジャパンCで本気勝負に出る馬が最近は多め。しかも、そのような馬がまさに目論見どおりに走っているのです。近10年で6頭。

 

 

穴パターン3、「前走2400m超のG2で掲示板に好走した馬」。
▲印付きの馬です。

 

秋天はあえてパスして、類似距離のG2を叩いてソコソコ走ったうえでジャパンCに目イチ勝負にくるパターン。近10年で3頭。近年特に好走が増えているパターンです。

 

そして穴パターン4は「前走の秋天1着も今回低人気だった馬」。☆印付きの馬です。ただ今回は、コレに該当する馬はいません。

 

ですので、今年はパターン1・2・3のいずれかに該当する馬=穴資格馬となります。

 

ちなみに、昨年は穴パターン該当馬が珍しく2頭しかいなかった年。
その結果、ガチガチの決着となり穴の出番は皆無でした。

 

今年は、あらためてパターン1・2・3のいずれかに該当する穴パターン該当馬に注目したいと思います。

 

 

【ポイント3】牝馬がよく走るレース。特に「3歳牝馬」

→近10年の牡牝別成績は下記のとおり。とにかく牝馬がよく走ります。

牝   複勝率38% 6.2.1.15
牡セン 複勝率15% 4.8.9.119

 

牝馬の瞬発力・キレが活きやすい緩い流れになる年が多いこと、エリザベス女王杯に目もくれずジャパンCに回ってくる牝馬はそもそもスケール的にココに入っても脈ありの場合が多いコトなどが牝馬健闘の要因でしょう。

 

特に強いのが3歳牝馬。近10年の(日本馬の)成績は(2.2.1.4)です。
なんと複勝率56%。53キロで走れる斤量の恩恵が大きいことは言うまでもありません。

12年 ジェンティル   1着 3人気
13年 デニムアンド   2着 7人気
14年 ハープスター   5着 2人気
15年 ミッキークイーン 8着 3人気
16年 ビッシュ     16着 11人気
17年 ソウルスターリン 7着 4人気
18年 アーモンドアイ  1着 1人気
19年 カレンブーケドー 2着 5人気
20年 デアリングタクト 3着 3人気
—————————
21年 ユーバーレーペン ?

 

何せ、ジャパンCにあえて出てくるような「強すぎる3歳牝馬」が53キロで走れるますから大きなアドバンテージとなっているワケです。

 

 

【ポイント4】勝ち馬は前走「根幹距離」出走馬から出る?

→上記【ポイント2】と関連する内容ですが近10年の勝ち馬10頭は全て前走で芝2000m、または2400mのレースに出走していた馬でした。根幹距離の最高峰レース・ジャパンCの勝ち馬は、根幹距離経由馬から出る、というワケです。

 

 

【ポイント5】脅威の1枠好走率

→究極のハイレベル戦となるジャパンC。少しの枠の違いも有利不利につながりやすいというコトでしょうか。

 

それとも、開催が進んで内の馬場が硬くなるからでしょうか。

 

ともかく「1枠」の馬が抜群に走っています。
近10年の枠別複勝率は次のとおり。

1枠 複勝率53% 4.3.2.8
2枠 複勝率21% 2.0.2.15
3枠 複勝率20% 1.1.2.16
4枠 複勝率10% 1.1.0.18
5枠 複勝率10% 0.2.0.18
6枠 複勝率 5% 0.1.0.19
7枠 複勝率18% 1.0.3.18
8枠 複勝率15% 1.2.1.22。