チャンピオンズCの穴馬探し

「チャンピオンズC」の穴馬探しをお届けします。

 

次週末からは再び3場開催。
3週間の日程で中京競馬が開幕します。

 

チャンピオンズCは12月5日(日)にその中京で行われるダートG1です。

 

今年は初ダートの桜花賞馬ソダシ、地方競馬の雄・カジノフォンテンらも参戦。

 

8頭くらいに勝つチャンスがありそうな面白いメンバーが揃い、
ハイレベルの混戦模様です。

さっそく、当レースのポイントをお伝えします。

なお、このレースが中京で行われるようになって今年で8年目。
ですので、今回紹介する過去データは、すべて中京で行われた近7年の当レースの成績をもとにお伝えしています。

 

 

【ポイント1】前走「左回り」出走馬に注目せよ

→当レースが中京で行われるようになった近7年の連対馬14頭の履歴を診ると、前走で「左回りのマイル」を使ってきた馬が6頭。
(下記★印)

 

さらに前走で「左回り」を使ってきた馬で括ると何と10頭を占めます。
(下記★印+☆印)

14年1着馬 前走☆
14年2着馬
15年1着馬
15年2着馬 前走★
16年1着馬 前走☆
16年2着馬 前走☆
17年1着馬 前走★
17年2着馬
18年1着馬 前走★
18年2着馬 前走★
19年1着馬 前走☆
19年2着馬 前走★
20年1着馬
20年2着馬 前走★

★=前走左回りマイル
☆=前走左回り1800m超

7年前から舞台が左回りの中京コースに替わって以降、直近のレースで「左回り」を使ったコトが、非常に大切なファクターになっているのです。

 

幾つもある当レースの前哨戦の中で、あえて左回りのレースを好んで直前に使ったような「左回り向きと陣営が意識しているような馬」のほうが、左回りのココで対応できている、というコト。

 

そして「マイルから1800mへの距離延長が大丈夫か?」と気にする必要はないレース、ということも言えます。

日本のダート戦では左回りのアメリカ競馬の血統馬がよく走る傾向もありますから、その点も当傾向が現れている遠因なのかもしれません。

 

ともあれ、「距離」よりも「回り」を意識せよ。

 

チャンピオンズCの隠れたポイントです。

 

ちなみに…今年はJBCが右回りの金沢で行われた事もあり、前走で「左回り」を使ってきた馬の出走が少なめとなっています。

 

 

【ポイント2】G1馬が勝つG1

→当レースが中京で行われるようになった近7年の「勝ち馬」はすべて、レース前の時点でダートG1勝ちの実績がある馬でした。

14年1着 ホッコ-タルマエ  5勝
15年1着 サンビスタ     1勝
16年1着 サウンドトゥルー  1勝
17年1着 ゴールドドリーム  1勝
18年1着 ルヴァンスレーヴ  3勝
19年1着 クリソベリル    1勝
20年1着 チュウワウィザード 2勝
(それまでのG1勝利数を表示/
地方交流G1含む)

あのサンビスタでさえ、レース前の時点ですでに「G1馬」でした。

もともとダート重賞は波乱が少なく力通りに決まる事が多いですがその最高峰レースらしく「G1馬がG1を勝つ」堅い現象が起きているチャンピオンズC、というワケです。

 

 

【ポイント3】中京移行後の近7年、「未勝利」の前哨戦がある!

→近7年の前走別の成績を診てください。

マイルCS南部杯 複勝率56% 2.2.1.4
JBCクラシック 複勝率20% 3.1.2.24
JBCレディスC 複勝率50% 1.0.0.1
日本テレビ盃   複勝率50% 1.0.0.1
———————————-
みやこS     複勝率16% 0.2.2.21
武蔵野S     複勝率 9% 0.2.0.20

【ポイント1】とも関連する内容ですが、近7年の好走馬21頭のうち9頭を「左回りのG1、G2重賞」を前走で使ってきた馬が占めています。

 

特に南部杯組が好調。
南部杯も一応G1で程々の面子が揃うとはいえ、レースの中身はユルいため、南部杯で好走してもその疲れをほとんど残さずココへ臨めるコトも、当現象に繋がっていると診ます。

 

そして、当レースの重要なステップ戦である右回りG3=みやこSを使ってきた組は不振。また、左回りですがG3武蔵野S組の成績も良くありません。両者を合わせて47頭出走して、なんと近7年未勝利。

 

みやこS・武蔵野Sは「G3」でメンバーのレベル自体にも問題があるのでしょうし、
ココへ向けてレース間隔が短い点も苦戦の要因かもしれません。

 

ともあれ、重要な前哨戦のハズなのに当レースへの直結性が低い2レースなのです。

 

 

【ポイント4】中京移行後、極端な外枠の馬は苦戦

→当レースが中京で行われるようになった近7年の枠番別成績を診てください。

1・2枠 複勝率35% 2.4.3.17
3・4枠 複勝率11% 2.0.1.25
5・6枠 複勝率21% 3.1.2.22
7・8枠 複勝率11% 0.2.1.24

上記のように内枠優勢。
逆に7・8枠は未勝利と苦しんでいる状況です。

 

じつは、舞台が中京に移ってからの近6年で12番枠から外の馬は1頭も勝っていません。枠がキモのG1レースと化しています。

 

タイトな形のトラック、かつ超一流ダート馬が上質なスピードを競うレースですから外枠から外を回して追走していては基本的にキツいレースということなのでしょう。

 

 

【ポイント5】デピュティミニスター系の馬は要チェック

→近7年の当レースで父デピュティミニスター系の馬は(1.1.1.1)。母父がデピュティミニスター系の馬は(1.2.1.5)。

 

両方を合計すると(2.3.2.6)複勝率54%!

 

これほどの高率ですので理屈はともかくとして該当馬を見かけたらとりあえず抑えておく策がいいでしょう。

 

またサンビスタのように父系、母父系ではなくとも組成内にデピュティミニスター系を持つ馬もけっこう好走していますので、まずは各馬の血統表を要チェックです。

 

 

【ポイント6】馬ナリ調教馬では意外に苦しい?

→近5年の出走全馬の最終調教の「強さ」別の成績を診てください

馬ナリ 複率14% 1.1.2.25
強め  複率24% 1.1.3.16
一杯  複率21% 2.3.0.19

普通、馬ナリ追いの馬は強め&一杯追いの馬の成績を上回るモノですが、チャンピオンズCだけは真逆です。

 

タフなダートのG1ゆえ直前の追い切りも強く施された馬のほうが走れている、ということになるでしょうか。