ヴィクトリアマイルの穴馬探し

「ヴィクトリアマイル」の穴馬探しをお届けします。

ヴィクトリアマイルは5月16日(日)に東京1600mで行われる、牝馬限定G1です。さっそく、当レースのポイントをお伝えします。

 

 

【ポイント1】「前走1着馬」が全然走らないレース

→単純なデータですが実はとても大切な話かもしれませんので、あえてトップ項目でご紹介。

 

近10年の出走全馬の「前走の着順」別の成績を診てください。

前走で1着    複勝率 9% 0.2.1.32
前走で2着    複勝率24% 1.2.3.19
前走で3着    複勝率36% 0.1.3.7
前走で4着    複勝率20% 1.1.0.8
前走で5着    複勝率40% 2.0.2.6
前走で6着以下  複勝率12% 6.4.1.74

このように、なんと「前走で1着」馬のアベレージが最も低調。

 

つまり、ヴィクトリアマイルでは前走で1着だった馬が全く勝っていませんし、ほとんど馬券にも絡んでいないのです。

 

ちなみに近10年のヴィクトリアマイル勝ち馬の「前走の着順」は
4・5・6・11・13・
9・2・5・7・9。

 

さすがに、ここまで「巻き返す」傾向が顕著なG1レースは、ちょっと珍しいでしょう。

 

つまり、前哨戦の結果があまりアテにならないG1レースとも言えます。

1戦ごとの消耗が大きく、しかも「気まぐれ」なタイプも多い牝馬による激戦G1ならではの傾向と言えましょょうか。

 

ともあれ前走着順だけで予想すると「勝つ馬」にたどりつきづらいレース、というワケです。

 

【ポイント2】中距離馬の「差し」が届かないことがあるレース

ヴィクトリアマイルに5番人気以内で出走した、「近走はマイル戦でなく中距離戦=1800m~2000m戦に出走していた差しタイプの中距離馬」の成績を診てください。

12年16着 オールザットジャ 2番人気
14年 7着 デニムアンドルビ 4番人気
15年 6着 ヌーヴォレコルト 1番人気
15年 7着 ディアデラマドレ 2番人気
16年 3着 ショウナンパンド 2番人気
17年 7着 ミッキークイーン 1番人気
19年 1着 ノームコア    5番人気
20年 1着 アーモンドアイ  1番人気
20年 7着 ラヴズオンリーユ 3番人気

このように凡走だらけ。

 

昨年に3番人気で凡走したラヴズオンリーユーなどはまさに典型例です。

このように、「人気の中距離差し馬」はヴィクトリアマイルで全幅の信頼を置きづらいのです。

 

年に2回しか行われない牝馬限定G1に「出走すること」を優先するあまり、ヴィクトリアマイルには「マイル適性が高くない中距離牝馬」が出走しているコトが意外に多め。

 

しかし、結局はそんな中距離牝馬…しかも「差しタイプ」の馬の差しが、たとえ人気になるような馬でも差しが間に合わず、惜しくも負けてしまうケースが多いのです。

 

2017年に7着に負けたミッキークイーンなどはまさに典型でしょう。
中距離ばかり走ってきた差し追込馬でしたが、ヴィクトリアマイルでは差し届きませんでした。

 

上位人気馬についてはこの【ポイント2】に該当してしまわないかをまずは要チェックです。

 

参考になっていたら
クリックお願いします↓

 

【ポイント3】距離延長馬が不振

→ヴィクトリアマイルは「前走から距離延長」の馬が弱いレースです。

前走から距離延長 複勝率12% 2.1.3.43
その他      複勝率19% 8.9.7.103
(近10年)

東京マイル=タフなコース設定ですしココはガチンコのG1。前走でマイルよりも短い距離を使ってきたほどの短距離モードの馬では厳しいのでしょう。

 

上記【ポイント2】で中距離型の差し馬の差しが届きづらいレースと記しましたが短距離馬でもなかなか厳しいというコト。

 

【ポイント4】父ミスプロ系が不振のレース

→近10年(2.1.1.29)で複勝率12%と不振。たとえばディープ産駒の(3.4.4.31)同26%等とくらべると、かなり分が悪い感じです。

 

ミスプロ系ならではのダート的な持続力よりもディープならではのキレ・瞬発力のほうが活きやすいレースとも言えるのかもしれません。

 

【ポイント5】栗東坂路追い組が穴を開けているレース

→近5年の当レースの最終調教「場所別」の成績を診てください。栗東坂路組が優勢で好走馬15頭中9頭を占めています。

栗東坂路   複勝率21% 2.3.4.33
栗東Cウッド 複勝率13% 1.1.0.13
——————————
美浦坂路   複勝率 0% 0.0.0.4
美浦ウッド  複勝率18% 2.1.1.18
——————————
ポリトラック 複勝率 0% 0.0.0.0

しかも、その9頭のうち
6頭は「6番人気以下」の
穴馬でした。穴党は注目。

17年1着 アドマイ 6番人気  栗東坂路追い
17年2着 デンコウ 11番人気  栗東坂路追い
17年3着 ジュール 7番人気  栗東坂路追い
18年1着 ジュール 8番人気  栗東坂路追い
18年3着 レッドア 7番人気  栗東坂路追い
19年3着 クロコス 11番人気  栗東坂路追い

 

【ポイント6】福島牝馬S経由馬が不振

→近10年の当レースの前走別成績を診てください。

中山牝馬S  複勝率25% 2.1.1.12
高松宮記念  複勝率20% 1.0.2.12
マイラーズC 複勝率17% 1.0.0.5
阪神牝馬S  複勝率17% 4.4.4.59
福島牝馬S  複勝率12% 0.1.2.22
オープン特別 複勝率 0% 0.0.0.2
準オープン  複勝率 0% 0.0.0.8

前走福島牝馬S組が不振です。未勝利1連対。

 

福島牝馬S→当レースが中2週しかないことが、第一の要因でしょう。まして
関西馬の場合は福島・東京への長距離輸送を短期間で2度も行うコトになります。

 

さらに福島牝馬Sのメンバーレベルが低いこと、福島牝馬Sと当レースの流れが大きく異なり、福島牝馬Sが直近の予行演習戦の機能を果たしていないことなども福島牝馬S組の不振の要因と診ます。

 

今年は福島牝馬Sが新潟で行われましたが中2週という点は例年と変わりません。関西馬にとって福島よりも輸送が楽な新潟で行われた点は利かもしれませんが…。