有馬記念の穴馬探し

「有馬記念」の穴馬探しをお届けします。

有馬記念は12月26日(日)に中山で行われるグランプリレースです。

さっそく、今年の有馬記念のポイントをお伝えします。

 

【ポイント1】凱旋門賞帰りの2頭は走れるのか?

→今年は凱旋門賞から帰ってきた2頭…

クロノジェネシス・ディープボンドが出走します。

特にクロノジェネシスの扱い方は、今年の有馬記念における馬券の大きなテーマ。

凱旋門賞帰りの2頭は馬券で買えるのか?
まずはこの点から検証していきます。

近10年の有馬記念における「前走凱旋門賞組」は6頭出走して(1.0.1.4)。
内訳は下記のとおりです。

2011年 ヒルノダム-ル ●▲  6着
2013年 オルフェ-ヴル     1着
2014年 ゴールドシップ     3着
2018年 クリンチャ-  ●▲  15着
2019年 フィエールマン  ▲  4着
2019年 キセキ     ●   5着
——————————-
2021年 クロノジェネシス   ?着
2021年 ディープボンド    ?着

●印=凱旋門賞の直前に現地で「フォワ賞」を使い、
かつ今回の有馬記念がその年5走目以上だった馬。

▲印=凱旋門賞で7着以下に負けた馬です。

上記のように「有馬記念で好走した前走凱旋門賞組」=
●印・▲印のどちらも付かない履歴の馬に限られているのです。

逆に、●印・▲印の両方とも印が付いた馬は有馬記念で掲示板圏外に
完敗しています。

要は、フランスで「2走」してきたうえに有馬が今年5走目以上=年間トータルの疲労もそれなりに蓄積された馬では、有馬記念は結構厳しいというコト。

また、凱旋門賞で大きく負けてきた馬が短期間で精神的に
ガラッと立ち直るのも難しい、とも言えます。

今年の出走2頭を単純に当てはめるとディープボンドには●印▲印の両方が、クロノジェネシスには▲印が付く事になります。

今年の凱旋門賞も馬場コンディションはタフでしたし、帰国後の調教内容諸々を加味して考えても、今回私はこの2頭を推奨扱いするつもりはありません。

 

【ポイント2】有馬記念は実質「14頭だて」

→有馬記念の最大のキモは、実はコレかもしれません。

近10年の有馬記念の、「馬番」別の成績を診てください。

01・02番 複勝率15% 1.1.1.17
03・04番 複勝率16% 1.2.0.16
05・06番 複勝率25% 2.3.0.15
07・08番 複勝率20% 2.0.2.16
09・10番 複勝率30% 2.2.2.14
11・12番 複勝率15% 1.1.1.17
13・14番 複勝率25% 1.1.3.15
15・16番 複勝率 6% 0.0.1.17

このように1~14番で大差はありませんが15・16番枠だけが完全な「死に枠」と
化しています。

ちなみに近20年までさかのぼって診ても、15・16番枠が馬券に絡んだのは2018年のシュヴァルグランだけ。

小回り内回りをクルッと1周半回ってくる設定。
しかもスタート後すぐにカープ。馬群もタイトになりがちですし、近年はスローペース多発です。

ですので、このレースの外枠馬はなかなか内側へ潜れる機会がありません。
外を大きく回されながら前半~中盤を進めざるを得ないため、どうしても勝負所で苦しくなります。

上記データを診るかぎり、14番枠までなら鞍上が何とか凌いでいるものの15・16番枠になるとさすがに厳しい、というコトなのでしょう。

有馬記念は16頭立て。しかし実質的には、15・16番枠を除いて14頭だてのレースと
言えるのです。

まずは、木曜17時からBSフジで生中継される
「枠順抽選会」に大注目。

BSフジのホームページでもライブ配信されます。

 

【ポイント3】「穴の逃げ馬」が最近は全く走れていない

→これも近年の有馬の大きなポイントです。

近10年で診ても「逃げた馬」は下記の2頭しか馬券圏に走っていません。

15年 キタサンブラック  3着 4番人気
17年 キタサンブラック  1着 1番人気

2頭とも、このようにいずれも上位人気馬…

というか1頭だけですが(笑)
上記以前に逃げ馬が残った2004年・2008年も、同様に「上位人気馬の逃げ残り」でした。

つまり最近の有馬では逃げた馬がまったく穴を開けていないのです。

基本的には昨年2着のサラキアのような「差して漁夫の利」的な穴馬を狙うほうが、いい穴にありつける可能性が高い一戦といえます。