みやこSの穴馬探し

「みやこS」の穴馬探しをお届けします。

 

みやこSは11月7日(日)に今年は阪神で行われるG3のダート重賞です。

 

さっそく当レースのポイントをお伝えします。

 

なお、昨年は会員様向けの「結論編」記事で、ヒストリーメーカーを単独推奨馬に指名しました。(2着/4番人気)

 

 

【ポイント1】休明けの馬が大苦戦しているレース

→最大のキモはコレ。開催場に関係のない話ですので、今年も取り上げます。

 

G1のステップとして2010年に創設された当レースですが創設以降、昨年までのみやこSに中12週超の休明けで出てきた馬は全部で36頭。

 

その36頭の全成績を診て下さい。

10年 ワンダ  6着  7番人気 11ケ月ぶり
10年 ダイシ★11着  3番人気 半年ぶり
10年 ナニワ 12着 11番人気 5ケ月半ぶり
11年 ワンダ★ 4着  2番人気 5ケ月半ぶり
11年 シャア  9着 12番人気 4ケ月ぶり
11年 サクラ 11着 12番人気 中12週
11年 エイシ 14着 13番人気 5ケ月ぶり
11年 ゴルト★ 5着  3番人気 中15週
12年 ハタノ★10着  2番人気 4ケ月ぶり
12年 オース 13着 10番人気 4ケ月ぶり
12年 サンラ 14着 13番人気 4ケ月ぶり
12年 ヒラボ 16着  9番人気 5ケ月半ぶり
13年 ローマ★ 3着  1番人気 4ケ月ぶり
13年 タイム  8着  9番人気 中13週
13年 オーブ 11着 15番人気 5ケ月ぶり
13年 サトノ 14着 14番人気 中12週
14年 ニホン★ 7着  3番人気 4ケ月半ぶり
14年 ブライ  8着  7番人気 3ケ月半ぶり
15年 ローマ  3着  4番人気 5ケ月半ぶり
15年 アスカ  4着  8番人気 5ケ月半ぶり
15年 マイネ  9着 10番人気 5ケ月半ぶり
16年 グレン★ 2着  1番人気 中12週
16年 インカ  8着  9番人気 9ケ月半ぶり
16年 マイネ 11着 13番人気 5ケ月半ぶり
17年 ルール  2着  9番人気 4ケ月半ぶり
17年 シャイ  6着 14番人気 4ケ月半ぶり
17年 ローズ  7着  7番人気 中12週
17年 エピカ★ 8着  1番人気 中12週
17年 アスカ 10着  5番人気 5ケ月半ぶり
(18年は休止)
19年 ウェス  3着  6番人気 6ケ月半ぶり
19年 アナザ  6着  4番人気 5ケ月半ぶり
19年 スマハ★ 9着  2番人気 中15週
19年 メイシ  中止 16番人気 8ケ月半ぶり
19年 インテ★15着  1番人気 4ケ月ぶり
20年 エアア★ 4着  3番人気 9ケ月半ぶり
20年 テーオ  6着 10番人気 4ケ月ぶり

 

上記36頭の合計成績はなんと(0.2.3.31)。
複勝率14%。

 

1・2・3番人気が11頭もいるのに、このヒドさです。
(★印付きの馬)

昨年も「該当馬」が4着・6着でした。

★印付きの1・2・3番人気10頭の成績も(0.1.1.9)とほぼ壊滅状態。

 

とにかく、休明けの馬が人気でも全然走らないのです。

 

 

ダートのオープン=冬を中心とした短期にGIレースが目白押し。

秋・冬の約4ケ月に3つ以上のGIに出る馬も珍しくありません。

 

 

ゆえにダートの場合、芝のG1戦線とは違ってみやこSなどの各前哨戦にかなりの余裕残しで出てくるケースが多いのです。休明けの馬が前哨戦のみやこSで苦戦している最大要因はおそらくコレでしょう。

 

また、ダート馬は芝馬に比べて「休明けを叩いて少しずつ良くなる馬」が多いことも、この現象を助長している面があると思います。

 

ともあれ、これほど休明けの馬が走っていませんから休明けの馬の評価は理屈抜きで一枚割り引きたい。みやこSの大事な大事なポイントです。

 

【ポイント2】前走シリウスSからの転戦馬が不振

→開催が休止された2018年を除く2010年以降近10年の当レース出走馬で、前走シリウスSからの転戦馬が(0.2.3.21)と未勝利。複勝率19%とパッとしません。

 

 

シリウスS=ゆったり流れる阪神2000m戦。

 

 

逆に当レースはけっこう毎年、忙しく流れがち。(しかも今年も舞台は京都よりも忙しい阪神)そんな流れの違いもシリウスS経由馬の苦戦に繋がっている面はあると思います。

 

実際に、シリウスS経由馬を含めた「前走で1900mよりも長い距離を使ってきた馬」じたいの当レース成績が(2.6.6.68)複勝率17%と良くないことも、その点を
実証していると思います。

 

 

【ポイント3】前走下級条件出走から挑戦してきた馬が不振

→開催が休止された2018年を除く2010年以降近10年の当レース出走馬の、前走別成績を診てください。

条件戦  複勝率13% 0.2.0.14
オープン 複勝率22% 5.3.1.32
重賞   複勝率22% 4.3.6.46
地方戦  複勝率19% 1.2.3.25

 

このように、前走で条件戦を使ってきた馬が未勝利。複勝率も最低。下級条件を勝ってきた「勢い」が通じづらいレースと言えます。

 

 

【ポイント4】坂路追いでの終いの時計に注目?

→今秋の阪神ダ1800mにおける、最終調教の場所別の成績を診てください。
(終い=ラスト1ハロン)

栗東坂  終い12.5秒以内  複勝率36% 8.2.3.23
栗東坂  終い12.6秒以上  複勝率22% 5.7.9.76
栗東CW 終い12.5秒以内  複勝率24% 3.7.1.34
栗東CW 終い12.6秒以上  複勝率20% 1.3.3.28
美浦             複勝率10% 0.0.1.9

 

1つだけ複勝率が突出しているのが栗東坂路で、終いを速くまとめてきた馬。

 

これが、例えば「4ハロンの時計別」で診ても成績差はあまり無いのですが、終いの速さ別で見ると、このような違いが現れます。

 

阪神ダート1800mは最後の急坂でどれほどの脚が使えるかの勝負ゆえ、直前の「坂路」調教で速い脚を示せていた馬にアドバンテージがあるという事かもしれません。

 

ともあれ、これほどの成績差がありますのでこの点は留意します。