『桜花賞の穴馬探し』

PART1 —————————————-

「桜花賞」
穴馬探しをお届けします。

2021年の
クラシック戦線が
スタートします。

桜花賞は
4月5日(日)に
阪神マイルで行われる
3歳牝馬の
クラシック第一弾。

さっそく、当レースの
ポイントをお伝えします。

【ポイント1】
人気のソダシにとって「鬼門」のデータ

→何はともあれ、下記の
データを診てください。

「父クロフネ」馬の
 桜花賞での全成績
(0.1.0.12)
06年 5着 シェルズレ  7番人気
08年12着 オディール  3番人気
11年 2着 ホエールキ  1番人気
11年13着 ウッドシッ  18番人気
11年17着 マルモセ-  13番人気
12年16着 アラフネ   17番人気
13年 4着 クロフネサ  1番人気
13年17着 ストークア  18番人気
14年 6着 アドマイヤ  8番人気
14年14着 モズハツコ  17番人気
17年 5着 アエロリッ  6番人気
17年 9着 ジューヌエ  12番人気
18年 5着 ビーチサン  4番人気

「母父クロフネ」馬の
 桜花賞での全成績
(0.0.2.6)
11年 4着 メデタシ   11番人気
17年 7着 カワキタエ  10番人気
17年12着 アドマイヤ  2番人気
18年 3着 リリーノー  3番人気
18年12着 フィニフテ  5番人気
18年15着 レッドレグ  7番人気
19年15着 レッドレグ  7番人気
18年 3着 クロノジェ  3番人気

このように、
両方合計(0.1.2.18)。
勝利ゼロ、複勝率14%。
相当な不振ぶりです。

しかも、要注目なのは
「4番人気以内」
上位人気馬が7頭も
含まれていながらの
この低調という点。

「人気以下の着順」
大敗するケースも
けっこう多めです。
オディール。
クロフネサプライズ。
アドマイヤミヤビ。
フィニフティ。、
レッドレグナント。
ビーチサンバ…。

クロフネ保有馬=
トライアルや前哨戦で
強い血筋。しかし
一転してG1本番では
有力馬のキレ・瞬発力に
やられるということが
けっこう多いのです。

しかし、トライアルや
前哨戦で好成績を挙げて
きますからG1本番でも
結構人気に推されます。
ゆえに人気ほど走れない
結末が増えるワケです。

今年は、よりによって
1番人気濃厚のソダシが
「父クロフネ」馬。
果たしてどうなりますか?

【ポイント2】
関東馬は調教コース、関西馬は調教時計に注目?

→近5年の桜花賞の
最終調教「場所別」の
成績を診てください。

栗東坂路   複勝率15% 1.4.1.33
栗東Cウッド 複勝率15% 1.1.2.22
——————————
美浦坂路   複勝率 0% 0.0.0.6
美浦ウッド  複勝率29% 2.0.2.10
——————————
ポリトラック 複勝率50% 1.0.0.1
 

関東馬は、明らかに
「ウッド>坂路」です。
勾配角度がヌルい美浦の
坂路で追われた馬では
厳しいのでしょうか。

関西馬の場合、  
坂路組・Cウッド組が
互角の複勝率ですが、
近5年の関西馬全馬を
最終調教ラスト2ハロンの
時計別で集計すると
ある傾向が現われます。

~24.7秒 複勝率23% 2.5.1.27
24.8秒~ 複勝率 9% 1.0.2.32

このように
明確な傾向がクッキリ。
最終調教ラスト2ハロンが
「~24.7秒」の組が、
圧倒的に優勢です。

しかも「24.8秒~」組で
勝った1頭というのは、
あのデアリングタクト。

つまり、それほどの
スケールの馬でないと
ラスト2ハロン24.8秒~で
勝つのは至難のレースと
いうワケです。

直線が長い阪神外回りの
ビッグレースですから、
調教のラスト2ハロンで
好脚を長めに繰り出せた
馬に、アドバンテージが
出ているのでしょうか。

【ポイント3】
前走で「マイル以外」に出走の馬が大不振

→近10年の当レースの
「前走距離」別の成績を
診てください。

1400m   複勝率 5% 1.0.2.57
1600m   複勝率25% 9.10.7.79
1800m以上 複勝率 8% 0.0.1.11

このように、前走で
「マイル以外」
使ってきた馬が大不振。

前走1400m組の大半が
フィリ-ズレビューを
使ってきた馬ですが
フィリ-ズレビュー=
とにかくテンから流れが
忙しく脚を溜めるヒマが
ほとんどない、タフな
ダートの短距離戦的な
流れです。

桜花賞は逆に、いかにも
芝のクラシックらしく
終いの伸び脚を競い合う
王道的なG1。ですから
前述のような「忙しい
フィリ-ズレビューを
好走してきた馬」では
能力うんぬん以前に
そもそも適性的に合わず、
好走することが難しく
なっているのでしょう。

とはいえ、前走で
1800m以上の距離を
使ってきた馬の成績も
振るいません。3歳の
この時期の1800m超の
レース=ペースが極端に
ユルみすぎる事が多く、
ガチンコG1の今回へ
向けて「いい予行演習に
ならない」面もあると
いうことなのでしょう。

【ポイント4】
今年はチューリップ賞組よりも他路線組に注目したい

→近10年の当レースの
好走馬30頭中、前走で
チューリップ賞を
使っていた馬は18頭を
占めます。

ただ、今年はかなり
様相が異なります。
チューリップ賞の
メンバーのレベル、
レースレベルともに
かなり低かったのです。
今年はさすがに、この
組を重視するワケには
いかないでしょう。

今年注目すべき組は、
レースレベルや
メンバーレベル的に
前走阪神JFからの
休み明け組、
前走クイーンC組、
前走アネモネS組では
ないでしょうか。
いつもの年とちょっと
様相が違う、今年の
前哨戦戦線でした。

【ポイント5】
内枠馬が大不振

→近10年の馬番別の
成績を診てください。

01~05番 複勝率 8%  0.1.3.44
06~10番 複勝率26%  7.2.4.37
11~15番 複勝率16%  2.4.2.42
16~18番 複勝率17%  1.3.1.255

このように、5番から
内枠の馬の成績が不振。
内枠=「いい枠だ!」と
素直に喜べないのが
桜花賞なのです。

繊細な気性の3歳牝馬が
フルゲートの多頭数で
走るガチンコのG1。

ですので、内枠の馬は
内々で他馬に揉まれて
堪えたりスムーズに
進路を取れなかったりと
様々な「リスク」を負う
確率が高めですので
このような極端な傾向が
出ているのでしょう。

以上5点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。