ステイヤーズSの穴馬探し

「ステイヤーズS」の穴馬探しをお届けします。

 

次週末から、関東の開催は舞台が中山へ移ります。

 

ステイヤーズSは12月4日(土)に中山3600mで行われるG2のマラソン重賞。

平地重賞では「最長距離」を走るレースです。

 

土曜施行の一戦ですのでさっそく、当レースのポイントをお伝えします。

 

【ポイント1】アルゼンチンvs京都

→当レースには鉄板ローテがあります。

アルゼンチン共和国杯、または京都大賞典を前走で使ってきた馬がよく走るのです。

近10年の前走別成績を診てください。

アルゼンチン共和国杯複勝率23% 6.0.5.36
京都大賞典     複勝率39% 1.3.1.8
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G3重賞      複勝率11% 0.1.0.8
オープン特別    複勝率20% 2.2.0.16
条件戦       複勝率22% 1.4.3.29

このように、馬券圏に好走した30頭のうちじつに半分超の16頭がアルゼンチン共和国杯、または京都大賞典を前走で使ってきた馬です。

 

昨年の勝ち馬も、アルゼンチン共和国杯を経由してきた馬でした。

アルゼンチン共和国杯、京都大賞典を使った馬の「次走」はジャパンCや有馬記念への転戦をイメージしがちですが、「名より実を取る」的なステイヤーズSへの転戦こそが、じつは好結果を頻発している黄金ローテーション、ということなのです。

 

さらに、前走で条件戦を使ってきた馬も近10年で5頭好走。つまり2年に1頭は格下馬も好走しているコトになります。

 

 

【ポイント2】ステイヤーは、やっぱり「小さめ」

→長距離戦でめっぽう強かった名ステイヤー・ライスシャワーは430~440キロ台で常に走っていた小型馬。

 

人間のマラソンランナーでも小型の体のほうが長距離戦では有利です。
ですから当レースも、馬格が小さいほど有利。

 

近10年の当レースの馬体重別成績を診てください。体重が軽いほど成績が良好です。逆に500キロ以上の大型馬は散々な成績。

479キロ以下  複勝率27% 7.7.4.49
480~499キロ 複勝率24% 2.2.5.29
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500キロ以上  複勝率 9% 1.1.1.30

 

 

【ポイント3】リピーターレース

→中山の小回り、しかも内回りコースを2周する独特の性質のレースゆえ「リピーター」の好走が多いのも特徴です。

▼トウカイトリック
06年2着、07年4着、09年4着、
11年3着、12年1着、13年3着
▼ネヴァション
07年2着、10年3着、12年5着
▼ファタモルガーナ
12年2着、14年2着
▼デスペラード
12年3着、13年1着、14年1着
▼アルバート
15年1着、16年1着、17年1着
19年2着
▼ファタモルガーナ
12年2着、14年2着、16年2着
▼プレストウィック
16年4着、17年3着
▼モンドインテロ
16年6着、18年3着、19年1着

 

 

【ポイント4】関西馬がよく穴をあけるレース

→近10年の東西所属別・成績を診てください。

関西馬 4.8.5.46 複勝率27%
関東馬 6.2.5.63 複勝率17%

関西馬が優勢ですが、特に「穴」を多くあけているのは、関西馬です。

 

近10年で7番人気以下で3着以内に好走した穴馬はぜんぶで7頭いましたがうち6頭が関西馬。

12年 トウカイト 3着 12番人気 関西馬
12年 トウカイト 1着 8番人気 関西馬
13年 トウカイト 3着 7番人気 関西馬
15年 カムフィー 2着 7番人気 関西馬
19年 エイシンク 3着 11番人気 関西馬
20年 オセアグレ 1着 7番人気(関東馬)
20年 タガノディ 2着 8番人気 関西馬

 

上記「近10年」以前の2008年も6・11番人気で1・3着に快走した2頭は、ともに関西馬でした。

 

また、2009年にも13番人気の関西馬が2着に快走しています。

 

関西馬の出走頭数が極端に多いレースというワケではありません。むしろ関東馬のほうが出走数は多いのですが、にもかかわらず馬券に絡む馬も穴を出す馬も関西馬が多いのです。

 

穴党は、まず関西馬のラインナップにご注目を。

 

 

【ポイント5】坂路追い切り馬は苦しい

→近5年の出走全馬の調教場所別・成績を診てください

ウッド 複率30% 4.2.5.26
坂   複率17% 0.3.0.15
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ポリ  複率17% 1.0.0.5

ウッド組の成績が坂路組を圧倒しています。
ウッド=総合力を鍛え、坂路=スピードと馬力を鍛える調教ですからスタミナレースのココはウッド組に利アリ。

 

 

【ポイント6】逃げると意外に苦しい

→開幕週の施行、かつ超スローペース必至のレースですから逃げ馬が有利と考えがちですがそうではありません。近10年の「逃げた馬」は(0.2.1.11)と低調です。