七夕賞の穴馬探し

「七夕賞」の穴馬探しをお届けします。

七夕賞は、7月11日に福島芝2000mで行われる名物ハンデ重賞です。
さっそく当レースのポイントをお伝えします。

 

【ポイント1】先週に開幕した福島の芝傾向について

→先週に開幕した夏の福島競馬。

 

昨年秋からコースが全く使われていなかったため、芝は昔のような逃げ先行が止まらない状況&時計がかなり速くなるのでは、と診ていましたが…。

 

フタを開けてみると、その予想は全て「外れ」。

逃げ先行天国ではなく、展開次第で前が残ったり差しが届いたりします。時計の速さもほどほど。小倉とは違って(笑)全てにおいてフラットな印象です。

 

福島としては珍しいほど芝が「密」に生えた状態。かえって芝が深い状態になっているため、単調な高速馬場とならなかった、という印象です。

 

 

【ポイント2】○番枠が全滅中

→近10年の当レースで○番枠(0.0.0.10)。
最内枠が利となるレースでは有りません。むしろ内で揉まれ込むリスクをはらみます。

 

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全滅している○番枠については
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【ポイント3】穴は西からやってくる

→七夕賞では毎年のように穴馬が多く馬券に絡んでいますが、その多くが関西馬です。

 

まずは近10年(中山施行の2011年除く2010年~、以下同じ)の東西別の成績を診てください。

関東馬 4.5.4.64 複勝率17%
関西馬 6.5.7.57 複勝率24%

 

このように関西馬優勢。
しかも馬券圏に好走する穴馬の多くが関西馬です。

 

近10年の当レースで6番人気以下で馬券圏に好走した15頭の所属を診てください。
下記のように10頭を関西馬が占めています。つまり「穴の3分の2は関西馬」というコト。

10年2着 6番人気
12年1着 14番人気 関西馬
12年3着 7番人気 関西馬
13年2着 7番人気 関西馬
13年3着 14番人気 関西馬
14年2着 10番人気 関西馬
15年2着 8番人気
15年3着 16番人気 関西馬
16年3着 11番人気
17年3着 7番人気
18年1着 11番人気 関西馬
18年3着 12番人気
19年3着 12番人気 関西馬
20年2着 7番人気 関西馬
20年3着 6番人気 関西馬

 

そもそも福島競馬場は関西馬にとって、馬房や道路事情などの関連から「新潟や東京と比べて遠征しづらい競馬場」。

 

にもかかわらず福島へわざわざ遠征してくる関西馬は、勝負気配が総じて高いとも言えます。

 

そんな「人気は低いけどモチベーションは高い」人気薄の関西馬が実際にこの七夕賞でも穴を多く空けているワケです。

 

しかも七夕賞の場合、同時期に西でも類似のレースが多く組まれているにもかかわらずわざわざ不便な福島へ連れてくるのですから尚更とも言えましょう。

 

また今年も、五輪と暑さ対策で7月24日から3週間、西日本での開催がお休みになりますから余計に「七夕賞に出てくる関西馬」の意気は高いかも、とも思います。

 

となれば…
この七夕賞に限らず今夏の福島に使ってくる関西馬は全般的に要注意と言えるのかもしれません。

 

【ポイント4】栗東Cウッド組が全滅中

→近5年の七夕賞の最終調教「場所別」の成績を診てください。

栗東坂路   複勝率19% 1.1.1.13
栗東Cウッド 複勝率 8% 1.0.0.12
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美浦坂路   複勝率27% 0.1.2.8
美浦ウッド  複勝率21% 2.2.1.19
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ポリトラック 複勝率60% 1.1.1.2

 

栗東Cウッド組の成績が意外に振るいません。近5年(1.0.0.12)。

しかも唯一勝った馬は上位人気馬でした。

 

そして、全般的には「坂路>ウッド」の傾向。
当レースがパワー寄りでかつ機動力も必要な事を現す現象にも思えます。

 

【ポイント5】意外と逃げ馬が残っていない

→近10年の当レースで逃げた馬の成績は下記のとおり(1.0.1.8)と今ひとつ。

 

小回り=逃げ粘り有と考えてしまいがちですが当レースでは逃げた馬が「タフな流れ」に早めに呑まれてしまうケースが少なくありません。あのメイショウナルト以降、逃げた馬が近6年壊滅中。

10年 16着 フサイチア 14番人気
12年 3着 ミキノバン 7番人気
13年 16着 ラッキーバ 10番人気
14年 1着 メイショウ 5番人気
15年 7着 トウケイへ 6番人気
16年 11着 メイショウ 8番人気
17年 11着 マルタ-ズ 2番人気
18年 9着 マイネルミ 8番人気
19年 13着 マルタ-ズ 15番人気
20年 6着 パッシング 10番人気

 

【ポイント6】牝馬が苦戦

→前述したとおり比較的タフなレースゆえどうしても牝馬は苦しくなります。

 

近10年の当レースの牡牝別の成績は下記のとおり。牝馬はほぼ、好走できていません。

牡馬 複勝率21% 10.9.11.110
牝馬 複勝率 8% 0.1.0.11