エリザベス女王杯の穴馬探し

「エリザベス女王杯」の穴馬探しをお届けします。

 

エリザベス女王杯は11月14日(日)に今年も阪神で行われる牝馬限定のG1です。

 

さっそく当レースのポイントをお伝えします。

 

 

【ポイント1】ディープに注目?

→今年の舞台は阪神の芝内回り2200mですが以前に何度か、阪神の内回りの2000m~2200mの重賞では、ディープ産駒の牝馬がよく走るコトについて触れました。

 

論より証拠。

昨年秋から今年秋の阪神内回り2000m~2200mの「G1・G2」重賞における牡牝別、ディープ産駒の成績を診てください。

ディープ産駒の牝馬 複勝率40% 3.1.2.9
ディープ産駒の牡馬 複勝率13% 0.0.1.7
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母父ディープの牝馬 複勝率33% 0.0.1.2
母父ディープの牡馬 複勝率 0% 0.0.0.3

 

このように阪神内回りの2000m~2200mの「G1・G2」重賞で好調なのはディープ産駒の牝馬。牡馬はダメですが、牝馬はよく走ります。

 

京都記念、大阪杯でディープ牝馬が牡馬を撃破V。
先日の秋華賞もディープ産駒が勝利。

 

 

実は当傾向は、直近に限ったハナシではありません。近年はディープ牝馬が当条件で安定して走っています。

 

阪神の内回りと聞くとディープが不適な印象も持ってしまいますが瞬時のキレと総合的な体力の両方が求められるタフな当舞台での重賞ではディープ牝馬が備えているその両資質が活きやすい、という事かもしれません。

 

 

【ポイント2】基本的には「古馬で穴を狙いたい」レース

→これは開催場に関係の無い話で、かつ当レースでは大切な話ですのであえて今年も記します。

 

いつも、当レースの前になると各メディアで「3歳馬 vs 古馬」「今年はどっちが強い?」と報じられます。

 

3歳牝馬のトップと古馬牝馬のトップが初めて交わるG1ゆえ世代間のレベル比較が
難しく、毎年その点が話題となるワケです。

 

まず、近10年の馬齢別の成績から診てください。

3歳  複勝率20% 2.4.2.32
4歳  複勝率26% 6.3.7.45
5歳  複勝率 9% 2.2.1.49
6歳上 複勝率 5% 0.1.0.18

 

このように数字上は3歳・4歳ほぼ互角。
僅かに4歳がリードしている程度です。

 

 

しかし…
3歳馬、古馬のどちらが穴を多く出しているか?

その視点で診ると、話は大きく変わります。

 

近10年の当レースで馬券圏内に好走した3歳馬8頭、古馬22頭、それぞれの人気順の
内訳を診てください。

 

★「3歳馬」の馬券圏好走馬(8頭)
1・2番人気 5頭
3・4番人気 1頭
5番人気以下 2頭

★「古馬」の馬券圏好走馬(22頭)
1・2番人気 6頭
3・4番人気 6頭
5番人気以下 10頭

 

一目瞭然でしょう。
このように、3歳馬で馬券圏に好走した馬の大半が「上位人気」。

 

5番人気以下で好走した3歳馬はたった2頭です。

しかし古馬は逆。「5番人気以下」の穴馬の好走が凄く多い。5番人気以下で快走した馬が10頭もいます。

 

つまり…
「エリザベス女王杯で妙味を連れてくるのは大半が古馬」なのです。

 

 

エリザベス女王杯に出てくる3歳馬=直前のクラシックでの好走馬が多いため、どうしても過剰人気になりがち。

 

逆に古馬は、直前の前哨戦を叩き台モードで平気で負けてくる事も多いですし、もともと古馬牝馬にはマンネリ感も漂いますから、ファンもマスコミも3歳馬のほうに目を奪われがち。3歳馬の馬券は売れ、古馬には逆に妙味が出ます。

 

 

しかし、エリザベス女王杯の3歳馬=その人気ほど走れていないというコト。

逆に古馬牝馬は、人気が低いワリに走っているワケです。

 

 

エリザベス女王杯は3歳・古馬のどちらが強いレースなのか?を論じるよりも、むしろどちらが買い得?の観点から「古馬に注目」と診たいレースなのです。

 

 

【ポイント3】「○○」経由馬が近年大躍進中

→上記【ポイント2】と関連する話ですが、○○を前走で使ってきた古馬が
近年好調です。

 

 

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近10年の通算では(4.5.4.47)複勝率22%と普通の成績に映りますが直近5年に限って診ると10頭の連対馬のうち、何と8頭が○○Sの経由馬なのです。

 

しかも、8頭の人気順が3・12・9・3・9・3・7・5と妙味たっぷり。

 

 

穴党ファンの方は、特にこのステップを踏んできた古馬に要注目でしょう。

 

 

【ポイント4】前走の「すごく速い上がり」は不要?

→昨年秋から今年秋の阪神内回り2000m~2200mの「G1・G2」重賞における、前走の(出走馬中での)上がり時計順位別の成績を診てください。

前走の上がり時計の出走馬中順位が…
1位    勝率 0% 複勝率31% 0.1.3.9
2位    勝率 0% 複勝率29% 0.2.0.5
3~5位  勝率12% 複勝率24% 2.1.1.13
6~9位  勝率12% 複勝率18% 2.1.0.14
10位以下 勝率 0% 複勝率 7% 0.0.1.14

 

このように複勝率では「前走1位、2位」が優秀ですがともに勝ちクラがありません。勝ちきっているのは前走で上がり3位以下の、「すごく速い上がり脚を使ってはいなかった馬」なのです。

 

昨年の女王杯のラッキーライラックや今春の大阪杯のレイパパレがそうでした。

 

 

「速い上がり」一本ではなかなか勝ち切れない阪神芝2200mの特徴がよく現れていますが…。

 

じつは、一昨年まで京都で行われた時期を含めた昨年まで10年間のエリザベス女王杯のデータで診ても、前走で上がり時計1位だった馬は(0.1.4.26)複勝率16%、未勝利と全くの不振。

 

つまり、コース適性・レース適性の両面から「前走ですごく速い上がり脚を繰り出してきた馬」の信用性がさほど高くない一戦、と言えるワケです。